『浪速くん』

□第一章
1ページ/12ページ








浪速くん 【第一章】

















―キーンコーンカー…






「なっ、篠岡。話あるねんけど、」


『あ、』





「…ついてきて。」


『ん、んむ。』
















お、おうふ…








授業終了のチャイムが鳴ると隣の席の男子に教室連れ出された。

いや、朝から視線は感じてたんだ。


あーほら、私、鋭いとこあるからさ、マイッチャウナー☆←








転校初日からこんな展開、ちょっと熱すぎじゃまいか?←←




なんて考えてたらすぐに屋上まで着いてしまった。









『話って何?』

「あー、自分さ、」


『はい』





「自分…」








く、くるっ…!
































「自分、俺とコンビ組まへん?」








…は?















「俺と漫才してほしいねん!」



『……』



















えぇええええええええwww
















「自分みた瞬間な、、ピーーンっと来てん!俺と篠岡なら天下とれる、信じて!」



『マジかww』

「マジやでw本気と書いてマジやでww」


『何それ、ダサいwwwwww』













今気づいた、この子アホだ…!←





『あのー…真輝くん?』



「あ、マキマキでええで。」



『あのー、マキマキ?私、てっきり愛の告白やと思って身構えて来てん。拍子抜けにも程あるんやけどw』





「あああああ愛の告白…!?んな、痒いこと俺ができるワケないやん、や、やめろや!」




『あ、傷ついた』←








「すまんてwやっぱ、自分オモロイわ、俺が見込んだだけはある!!」






『…えっと、それはどう受けとればいいんやろ?』



「俺、天才やわ〜」







『蹴っていい?』

「なっ…!暴力反対wwwなあ、頼む!コンビ組もうや!」










『ええで。』


「ええん!?wwww」







私、お笑い好きやねん。


この後マキマキに手がっつり握られて、ブンブン振られて、「ありがとう!ホンマにありがとう!」と涙流しながら感謝されたのは言うまでもない。←








「これからよろしゅう!」



















――――――




「おかえりー、沙夜ちゃん。マキマキなんの話やって?」





『…けっこん申し込まれた。』


「け、結婚…!?////」




けっこんと言ってもけっこんの「こん」はコンビの「コン」である。←
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ