『浪速くん』
□第七章
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浪速くん 【第七章】
※後半の視点変更に注意!
『Σぁ、あのっ…!!』
「……はい?」
『な、何を今から始められるんでしょうか…?』
「何を……?
昨日の続きやけど。」
『そ…、そうですか……』
黙って従うもんじゃきー、言う師匠の教えを守って素直に目瞑ってみたものの
視界奪われる言うのはやっぱり不安になるもので…
ついついマキマキにこんな問いをしてしまった。
返答は実にシンプルで…。
私の脳内はさらにパニック状態です、はい。
『えとーーっ…』
「………いや。ちょっと待って」
『Σは、はい…!』
「さすがに移したら悪いな……」
『ぅん…?』
「………。
そや、
俺が治るまで目瞑っててもろても宜し?」
『宜し、宜s……
て、ちょwww宜しないわアホ!w』←
言うて思わず目開けたら、目の前に悲しそうな顔で見つめてくるマキマキがいたので、もう私の心臓はピークです、はい。←←
「ごめんな篠岡…。
やっぱり俺、ユウジ先輩には負けたないんやわ…」
『ユウジ先輩??』
「おん、先輩には取られたくないねん…。」
『え…?』
取られたくないて私を…?
やってユウジ先輩は小春ちゃん命やんか…
そんなんマキマキの方が知ってるやろ?
「気づいてないのはユウジ先輩と篠岡だけや思うで…?」
『な、何を……?』
「ユウジ先輩があないに親しく話す女子、篠岡だけなんや。」
え……
そんなん私がマネージャーで、小春ちゃんと仲ええからやんか…。
他には何の理由もない思うで……?
「あ。やっぱ気づいてなかったやろ?」
『え、違っ…』
「こんなん反則や思うけど…」
『ふぇ…』
前髪に触れられた思たら
不意のでこちゅーでしたけども。はい…。
「ふふっ」
え、笑うところ…!?
今、笑われたよね私!?!!←
「これで一歩リードできたでしょうか?(`・ω・´)キリッ」←←
えwwwww
なにそれ可愛いwwwww
『なあ、マキマキ……
私はユウジ先輩の相方にはならへんで…?』
「んー。どうやろか?」
『Σええ、信じてないん?!酷いわ…!』
「……なあ、贅沢は言わへん。篠岡が飽きるまで俺の相方でおってくれる…?」
『あああ当たり前やろ…?!
もう……なんやねんホンマにっ』
ホンマな…、
いつもはこんな会話せんのやで…?
いつもはお笑い番組の話やとか、校長のギャグの話やとか、そんなレベルの話しかせんのやもん…ww←
珍しく真剣な話したからなんや疲れてしもたわ…
いや、
不思議と嫌な感じはせんかったけど……
――――――
―見てしまったんや、昨日…。
篠岡とユウジ先輩が抱き合ってるとこ。
いや、すぐに演技やて分かったで?
やって、篠岡はキャラ作るときにどうしてもアヒル口になる癖があるんやw←
…言いたいのはそこやなく、ユウジ先輩や。
ユウジ先輩は女子に指一本触れられただけで蕁麻疹が出るのや。(ぇ
やから抱きつくなんてもってのほか、
他の女子なら怒り散らして失神するんやないか…??
篠岡はそれだけ特別な女子やねん…。
まあ、ユウジ先輩が気づいてないのが唯一の救いなんやけど……
『やっぱ熱でおかしなってしもてるねんで、マキマキ……』
「……ぅん?」
『早く治してな?』
「おーん、……分かったw」
今はまだ俺の相方やけど……、
もし他の誰かのとこにいく言われたら…
………。
あ、アカン。泣くかも。←