時雨

□11.
1ページ/3ページ







仁王‥?









「仁王はさ、私にどうしてほしい?」








「どういう意味じゃ?」










「本当に転校した方がいい?」









「それは、お前さんが傷つくと思ったからじゃ。だからお前さんが決めることなり」








「私さ、自分が何考えてるかわかんないんだよね」










「幸村のことか」








「‥‥」










嫌いなのに






憎いのに







ムカつくのに









どうしてこんなに気になるんだろう。










「これだけは言っておくぜよ」











「何‥」









「もうすぐで何かを仕掛けてくるはずじゃよ。これは、揺さぶりでもなんでもない事実ぜよ」











仕掛けてくる‥








じゃあ、さっき抱きしめたりしたのも‥










「わかった。信じてもいいんだよね?」












「‥好きにしんしゃい」








ガラッ











ねぇ仁王。









あんたはあっち側なのに








どうして私を助けようとするの?











何を考えてるのかわかんないのは











あんたもだよ。













.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ