キセキⅡ
□12.
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関西大会1週間前
なんや、ほんま頭良さそうなとこやな。
外観からすら俺たち四天とはぜんっぜんちゃうやんか、校長替えてくれたらこんなんなるんか？
パシャ
「東本…に来てるっと。」
即Twitterに載せる。
これが最近のマイブーム。
ブログは結構放置しとるな。
やって、Twitterの方が楽やしな。
しかも鍵垢やから俺が認めるやつ以外は誰も見えんし。
特にあの金髪ヘタレさんには何回も鍵外せ言われてるけど、外すわけないやろ。
「あ、あの…」
あー、あとあの腹黒エクスタシー部長にも言われとるんやった。
あの人何気Twitterに興味ある言うてたしな。
あの人やったらどっかの有名人くらいフォロワー増やせるんちゃいますか。
「あの」
あー確かモノマネ王子は色々呟いてスパムきたとか言うてたな。
俺の知ったこっちゃないけど。
「あのっ！」
「…は。」
なんやこの人。
いつからこんな目の前におったんや。
「あなた他校の人でしょ？東本は勝手に敷地内に他人を居れちゃだめなところなんだけど。」
は、そんなんそっちの奴もふつーに敷地内入ってましたけど。
ふつーに女に絡まれてましたけど。
…とは言えるわけもなく。
「用事があるんです。」
「用事？それ、学校に正式な書類とか出したわけ？」
「つうかお姉さん、ここ大阪ですよね？何で関西弁やないねん」
「あなた知らないの？東本に来る人の6割は、他県から来てるのよ？」
……は。
あれ、東本って大阪で超頭がいいで有名なとこやろ。
それが6割他の県から来とるっちゅーことはかなり悪どいんちゃう？
「ちなみにあたしは東京から来たんだけどね。」
あ、でたこういうやつ。
都会から来たやつは絶対こういうドヤ顔をするんや。
美羽さんはせんかったけどな。
「東京ってあれやな。ド派手なキングにド派手な学校か「そうそう。中学生のくせにほんっと生意気だったわ！」…え」
「あなたが言ってるの、氷帝学園のことでしょう？あたしはそこの卒業生よ。」
げ、恐るべし氷帝やな。
Twitterに載せとこ。
【氷帝の卒業生と遭遇。あのキングの悪口言ってたワロタww】
ふ、ええな。
もっとネタが欲しいわ。
「あの跡部とはクラスメートだったし、一応テニス部のマネージャーしてたから「はぁ⁈」…あなた顔に似合わずそんな声も出すのね」
確かに。
いつもならもっと落ち着いて…
じゃなくて、
氷帝のマネージャーやて？
部員が100を超えるとかなんとかやった気ぃするけど中学でマネージャーとかいるんか普通。
高校入ってからの制度やと思っとったわ。
【新事実発覚www某キングが中学時代に女をこき使わせてたワロタww】
ワロタばっかやな。
ギャグを連発するんはお笑いとしても失格やし他の言葉考えんとな。
「まぁ今はあいつから離れてここ大阪に来てるわけなんだけど、生徒会に入って、それで今も…あ、片岡君に呼ばれてたの忘れてたぁぁぁぁぁっ！」
…片岡君…⁈
「あなたさっさと出て行きなさい！あたしはやることがある「片岡って片岡蘭のことか⁈」…そうだけど。」
「ほんなら、俺を片岡サンのとこへ連れて行ってください。」
「なっ、片岡君に何の用事があるわけ⁈」
「あんたには関係ない。」
「…そんな答えじゃ連れて行けないわ。」
めんどくさい女やな。
…仕方ない。
「お姉さん、俺な、片岡サンに裏切られたんや。」
「…えっ？片岡君がそんなことするわけ」
「他に好きなやつがおるって言われて中学時代から一緒におったんに急に関係を切られたんや」
「え？え？え？」
「…今日はその復讐をしにきただけです。けど、だめなんですよね。」
「ちょっ…ちょっと」
「俺、あんな片岡サン…いや、蘭のこと好きやったんに」
「わわわ！分かったから！行く！行くから連れてくから」
チョロい。
けど、
この人ほんま大丈夫なんか？
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