キセキ

□02.
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「はい、皆集合して。」




今ではもう俺が仕切ってる。



別に先輩達が嫌いなわけじゃなく、尊敬してるというのも事実なことで、



それでもこの部を仕切るのは俺だ。




「すまないな、幸村。」



「構わないですよ。」



元、部長だった人か謝る。


一瞬でも部長ができて良かった、と言っていた。




「皆が知っての通り、最近マネージャーが辞めた。原因は知っているだろうから言わないけど、これからは俺たちが今まであの子に預けていた仕事をしなければいけない。」



掃除、ドリンク、選択、雑用、応援…



一見簡単そうに見えて大雑把な人や不器用な人にはかなり荷が重い仕事なのだ。



「だけど今年は新しいマネージャーは募集しない。あの子が、自分からもう一度やる、と言うまて全ての雑用は自分達がするということ。忘れないでほしい。」



そう。


先日、仁王には美羽のことを厳しい評価をしたけれど本心ではまだあの子を信じてる。


今の言葉には、いつも詐欺師と呼ばれる彼もびっくりしてて今まで見たことがないくらいの間抜け面だったことはまだ言わないでおこう。



「皆で協力して、お互いを高め合っていこう。」




これくらいしか全体に言うことは出来ないけれど。



まだ、待ってるから。




君はなんて身勝手な蝶なんだろうね。














To be continue…
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