キセキ

□04.
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うーん‥



家庭科室ってどこ⁈





あたし、今日入学したばっかだよね⁈




分かるわけないじゃんっ!






「うー‥わかんないよぉ」






「何がですか?」






え?



独り言に返事が返ってきたよ⁈






「どうかしたんですか?」







見ると、メガネが似合う男の子だった。






「あの‥」







「私は貴方と同じ新入生です。今、学校内を見ていたんですよ」







「あのっ!家庭科室、わかりますか?」






「‥わかりますよ。案内します」






「ありがとう!あたし、細谷美羽っていうの。」






「私は柳生比呂士です。よろしくお願いします。」





「よろしくね!柳生君は何組なの?」






「私は5組ですよ。」






「へー!あたしは4組だから隣だねっ!あ、教科書忘れたら借りに行ってもいい?」







「いいですよ。でも、できるだけ持ってきてくださいね」







「はーい」







しっかりしてるなぁ



柳生君。







「でも、何で家庭科室なんですか?」








「あ、あたしテニス部のマネになったの。柳生君は何部に入るの?」







「テニス部‥ですか。私は、ゴルフ部にするつもりです」








「へー似合うかも!でも、テニスも似合いそう」







「そうですか?私には合わないような気がします‥と、ここですよ」







「あ、ありがとう。」





「じゃあ、私も行きますね」







「あ、柳生君。テニス部も見にきていいからね!」







「‥はい。わかりました。」








ガラッ






ピシャンッ









「テニス部ー‥ですか。」











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