キセキ

□04.
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美羽がマネージャーになった。



今日、偶然出会った俺らは





偶然隣の席だった。





そして、




同じ委員会になった。






自分で楽しそうって言っているのを気づかなかったらしい。





そうゆうとこが美羽のツボだ。






でも、入学式の時に俺は聞いてしまった。






美羽の噂だ。





確かに美羽は美人で可愛い。





こんな同い年いるんだと思った。







身長も少し高いし。







男女限らず美羽を見てた。





隣に立ってた俺は、ただ横顔を見てた。










「‥なぁ!丸井!」






「ん?ん‥どうしたんだよぃ」





話くらい聞けよなーとジャッカルが呆れてた。








「で、お前あの子と仲良くなったのか?」






「ん‥席隣。名前で呼ぶ仲だぜぃ」






「ま、これから何おきるかわかんねぇけどな。あ、でも幼馴染と同じクラスだぜ」







「へぇー結局一緒だったんだな」






「野球部入るらしいぜー」





「ふーん」




ま、幼馴染は興味ねぇけど。





「じゃなくて、お前幸村と仲いいわけ?」






「え、全然。幸村君はすごい奴だしな。」






「だったら何でこっちずっと見てんだよ。休憩中、ずっとだぜ?」





え‥?






ふと、幸村君を見た。





こっちを見ている、というか‥






睨んでいる?







「おい、ジャッカル。何かしたのかよぃ」







「してねぇから聞いたんだよ」








「君に用があるんだよ。丸井君」








真後ろから声がした。






ほんとに3週間前は小学生だったのかよぃ‥







「分かった。今、いくぜ!」






「本当かい。」






「‥ジャッカルが!」






シーン‥





やべ。





冗談通じないタイプか⁈






「おいっ早く謝っとけ」






超小声でアドバイスされた。





「フフッ‥丸井君。我慢にも限界があるんだよ」






これ、言葉は優しくしたけど






早く来いよ殺すぞカスー




的なオーラが見える。







「わかりました。どこで話そうかな」







「フフッ‥嬉しいよ。中庭でもいいかな」








拒否権はありません。








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