キセキ

□02.
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ガラッ!







「すいませんっ!遅れましたぁ‼」






急にドアが開いたのと、




入学式で皆ドキドキしてるから





すごい顔でこっち見てるよ。








「遅いぞ丸井、細谷。ま、お前らは隣だからな。」







席が、ってことか。








「あんま怒られなかったな」






そう言ってにひっと笑った。






笑顔が可愛い男子ってあんまりいないよね。










一段落して、席に着くと後ろからつんつんされた。







「ねぇ!細谷さんって丸井君と仲いいの?」






可愛いかんじの女の子だった。







隣には聞こえていないようだった。









「たまたま会っただけだよー!」






「でもさっき、手繋いでなかった?」






「あれは誤解だよ!」






だって、繋いでたんじゃなくて‥







掴まれてたんだし。










「ほんとに⁇私、好きになっちゃったかもだけど、協力してくれる?」








早いなぁー





さすが女の子!








「もちろん!多分何もできないけど」







「ぜーんぜん!あ、私水野加奈っていうの。加奈って呼んで?」










「あたしも美羽って呼んで」










2人で笑った。










「じゃあ、次は委員会決めるぞー」









加奈と話してて時間がすごい流れてた。






委員会かぁ






私には関係ないなぁ










「丸井君、委員会やるかなぁ」







「え、丸井君がやったらやるの?」








「もちろーん」










恋は盲目って言うけどね⁉









「じゃあ、実行委員。誰かやってくれないか?」








「実行委員って何ですかー?」










「ん。行事を仕切るリーダーみたいなものだ。






例えば、文化祭だったり体育大会だったり‥」









おぉ。






これは面白そうじゃん!











「俺らやります」








え。










「そうか。やってくれるか。丸井、細谷」










そう。









丸井君があたしの手をあげていた。











「ちょっ」







「いいじゃん。面白そうだと思ったんだろぃ?」









え、声に出してた感じですか。









またもや後ろからつんつん。







ひゃー怖いよぉ










「何?加奈」









「何じゃないわよ。やっぱ付き合ってんの?」












だから誤解だってばー‼










「細谷美羽だったよな」








横から不意に声をかけられた。










「う、うん。そうだけど」










「美羽」










え‥








「って呼んでいいか?」









「う、うん」









「俺のこともブン太って呼んで」









っ‥






何その笑顔‥










「わかった!」











「そういや美羽って部活はい「美羽!ちょっといいか?」」







気付けば休み時間だった。










「どしたの翔」









「今から入学式だろ?で、終わったら部活見学なんだけど先輩達が美羽連れてこいって」
















「え?」



















to be continue
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