Aries

□林檎色の猫
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今日も魔女退治が終わり、家に帰ってきた。

「疲れたぁ〜…」
「たっだいまーあ、風鈴今日の夕飯なに?」

3日ほど前から風鈴が住んでいる杏子がすみはじめた。
理由は「一人ぼっちはさみしいだろ」だった。
まあ、正直風鈴自身も迷惑では無いし、むしろ嬉しくもある。

「なあ、風鈴飯つくんねーの」
「あ、ごめん。今から作る」
「じゃあ手伝うよ。今日はいつもより遅いし」
「ありがと」

今日はいつもより家に帰ってきたのが30分ほど遅い。
そろそろ7時半を回ってしまう。

「よーし、できた!」
「んじゃ食べようぜ」
「「いただきまーす」」
「うん、うまい」
杏子が唐揚げを食べながら言った。
「でも、たまには魚とか食べたいな」
う、っと痛い所を突かれたような顔をする風鈴。
「…魚さばけない…」
「まじでっ!」
「いっつも杏子が食べたいっていうものばっかり作ってたら…」
「…今度マミにでも習ってこいよ」

食事が終わり、二人でお風呂に入る。
「ちょ、杏子!変なとこさわんな!」
「ちょっとぐらいいいだろー?」
「よくない!」

…‥「はぁー、どうしていつも杏子はああなのかねぇ」
と、風鈴がまるで母親が子供の心配をするような顔をした。
「だって、風鈴が可愛いから」
「またまたご冗談を」
「なーんていいながら耳まで真っ赤だぜ?」
「だいたい…!」
「とりゃあー!」
「おわぁ!?」
杏子が風鈴に飛びつく様に抱きついてきた。
「ほーんと、風鈴って軽いし細いよなー」
「なんなんですか、杏子さん」
ぎゅーっと杏子が強く風鈴の体を抱きしめる。
「風鈴、かわい。大好き」
「はいはい、お世辞お世辞。」
なんていいながら風鈴の顔は真っ赤だった。
「あれー、風鈴はあたしの事好きじゃねーのー?」
杏子がからかう様な感じでいってきた。
「あ、あたしだって杏子の事すきだよ…」

そんな、林檎色の猫が誘いだす、本心。


・オマケ・
「あ、あたしだって杏子の事すきだよ…」
「……きょ、杏子?」
「あーもう!かわいすぎんだろ!
いただきまーす!」
「へ?ちょ!?ゔにゃー!!」
…これも、日常。


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因みに今回の作品の主人公の体重は主とだいだい一緒設定になってますw魔法少女の中では一番軽いと思いますw

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