「冗談だよ。」―――――アレルヤにはそうはぐらかしたが、
あれは本気で言ったことだ。
できるのなら、刹那はそのまま帰ってこなくてもいいと、本気で思った。
もし彼にとってマリナ・イスマイールが大切な存在なら、
ずっと、彼女と共にいればいいと。
『別れ』は突然やってくるもの。
『命』は、一瞬で消えてしまうから。
そうして失ってしまってから、『本当に大切な存在』だったと気づかされるんだ……
刹那にはそうなって欲しくない。
僕のようには、なって欲しくないから。
もっと……傍にいて欲しかった。
もっと、彼と時間を共有したかった。
彼が存在するときに、もっとできたはずなのに。
気づくのが…………遅すぎた。
彼を失ってから、僕は後悔ばかりしている。
だから刹那……君にはそうなって欲しくない。
あの時言ったことは、冗談なんかじゃない―――――。
end.
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ほんとにベタで申し訳な…
何故か刹マリPushした時のティエリアの心境ってホントのところ何だったんでしょうね。
今後またティエがおかしな発言をした時はアレルヤのツッコミに期待するしかない。