オリジナル

□夕焼け
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期末テストのシーズンになる。

史津達は、自習室でそれぞれ勉強していた。

史津は社会で満点を取る為社会を。
瑛は英語を。
理瀬椰は実験。
怜珠と朱騎は、史津と同じく社会を。

今回の社会は、歴史と政治が入り混じっているもの。
かなり、面倒でわからない。

「史津ー、ここ何?」

ワークで問題を差しながら、朱騎は言う。
史津は手を止めると、ワークを覗いた。

「ああ、ここは「史津、ここ何だかわかるかい?」

史津の言葉を遮り、怜珠が言う。

史津の眉がピクリとつり上がったが、直ぐ元に戻り、口を開いた。

「朱騎が先だよ、ちょっと待ってて。」

「ねえ。」

実験に没頭していた理瀬椰が、三人に話し掛ける。
三人は無視し、社会のワークに集中した。

「おーい。」

「史津、ここは?」

「この正式名称は何だかわかる?」

三人はまだ無視する。
ムッとした理瀬椰は、暗幕を閉め、部屋の電気を消す。
三人と瑛は、びっくりして声を上げた。

「何するんだ!?理瀬椰!」

「勉強中だぞ!」

史津と怜珠が言う。
理瀬椰は手に持っていた懐中電灯を、自分の顔に当てて言った。

「今から、夕焼けの実験をしまーす。」





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