オリジナル
□絶叫!!
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遠路はるばる、五人は校外学習という名の遠足で、某夢と魔法と海の国に来た。
「しゃーっ!着いたー!」
「遊ぶぞー!」
瑛と朱騎が両手を上に上げながら言う。
それを見た理瀬椰と怜珠は「元気だなー。」と呟いた。
史津はマップを見ながら、四人に聞いた。
「どのアトラクションから行く?」
『絶叫!!』
朱騎と瑛が、ビシッと親指を立てて言う。
理瀬椰と怜珠の顔が引きつった。
「二人で行ってこーい、お母さん待ってるから。」
「何言ってんの?行くんだよ。」
笑顔はどこへやら、瑛が真面目な顔をして言う。
朱騎は「はい。」と、思わず頷いた。
瑛が真面目な顔をして言うと、凄く怖い。
引きつっている二人を連れ、三人は絶叫マシンに向かう。
最初に乗ったのは、早くなったり遅くなったりを繰り返し、終盤一気に早くなって落ちるというアトラクションだった。
「楽しみだねー、怜珠。」
「そ、そうだねー瑛君。」
何で手を掴んで来るのかなーと思いつつ、怜珠は瑛の隣に座る。
その後ろに史津と朱騎が座り、理瀬椰は一人で座った。
「ちょっと待て!一人無理無理!マジ無理!!」
「大丈夫だよ。」
「大丈夫じゃねー!」
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