オリジナル
□機嫌が悪い彼ら
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朱騎はイライラしてるのか、さっきからチョークでカッカッカと、黒板を叩いている。
現在、生徒会活動中。
怜珠と瑛が入っていて、朱騎は遊びに来ていた。
が、さっきからこの調子。
一体どうしたのだろうか。
「朱騎ー、それ以上やったらチョークが折れるよー。」
「いいじゃん別に折れたって、どーせ小さくなったら使わないんだから。
今折れたって誰も文句言わねーよ。」
ぶつぶつと瞳孔開き気味で朱騎は言う。
瑛は「はは。」と、小さく笑った。
内心、朱騎がブラック化してると思いながら。
「怜珠ー、朱騎が機嫌悪い。そして、ブラック化してる。」
「気に食わないことでもあったんだろう。プリン取られたとか、プリン取られたとか、プリン取られたとか。」
「プリンじゃねー、コーヒーゼリーだ。」
今度はコーヒーゼリーを黒板に描きながら、朱騎はプリンを否定する。
プリンもコーヒーゼリーも変わらないだろうと、怜珠は思った。
生徒会の仕事をしていると、史津が不機嫌オーラ丸出しで生徒会室に入って来る。
そしてバンッと、文化祭の出し物の紙を出した。
「文化祭の集まりあったって、知らなかったんだけど……っ!?」
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