オリジナル

□いつもこんなテスト前
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「テスト前って、異様な雰囲気が流れてるよな。」

理瀬椰が、理科のプリントを見ながら言う。
一緒にプリントをしていた史津は「そうかな?」と、返した。

「そうだよ。ただならぬ緊張感が流れてるって言うのかな。」

「テスト10分前くらいは流れてるよね。」

全員が少しでも覚えようと、教科書やノートを穴が開くほどみるのだ。
全神経を集中させ、テストのみを考える。

異様な空気が流れるのも無理ない。

「まあ中には、余裕ぶってしゃべってる奴もいるけど。」

理瀬椰の視線を辿ると、朱騎と怜珠が話をしていた。

テスト余裕組の二人である。

朱騎に至っては、自分の席で始まる直前まで寝ている時がある。

テストはいい成績。

それを思い出し、理瀬椰はムカつく奴だなと、思った。

記憶力良すぎだ。


二人がそんな会話をしてる中、噂の朱騎は怜珠と話をしていた。

「どっちが満点多くとれるか、勝負しないか?」

怜珠が勝負を持ちかける。
朱騎は嘲笑しながら「勝てる気でいるのか?」とと言った。

「ああ勝てる。」

「そう言って、いつも負けてるじゃないか。」

「今回は勝てる!」

「無理無理。」

諦めろと、朱騎は言った。

その様子を見て、側にいた瑛は仲良いな〜と思うのだった。

それから数日後。

テストが返って来た。

結果は、朱騎が四つ満点をとり怜珠は三つだった。

「何故だーっ!?」

「バーカバーカ!!」

その日、怜珠をいじめる朱騎の姿が目撃された。



おわり


あとがき

ワンパターン(泣)

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