オリジナル

□点数
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「おい眼鏡、自分が点数低かったからって瑛に八つ当たりするのやめたら。」

「なんだと赤髪。」

バチバチっと怜珠と朱騎が睨み合う。
熱くなっている怜珠とは対照的に朱騎は冷静だった。

その脇で瑛は何で喧嘩してるんだっと首を傾げた。

「ちょっと二人とも、喧嘩はダメだよみっともない。」

「元を正せば君が点数高いのがー!」

「だから瑛に当たるなーっ!」



三人のやり取りを見ていた理瀬椰は「騒がしいなー。」と呟く。

その前では、史津がうーんと唸っていた。

「この点数イマイチだよねー。」
と言って見せてきたのは88点の社会だ。

「どこがイマイチだ、88も取ってるじゃねーか。」

「いやでも、理科の90と比べるとー。」

「へ〜90点か、俺93だったぜ。」

「日本海行ってくる。」

荷物を持って教室を出て行こうとする史津を、理瀬椰は必死で止めた。





仲間の中で点数を気にするのは良くある事である。


おわり
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