オリジナル

□点数
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新学期早々に行われた抜き打ち実力テスト。

瑛は返却された答案をみて「こんなもんか。」と誰に言うまでもなく呟く。

見事に英語は赤点、数学が一番高かった。

これは中間だろうが期末だろうがいつもの事である。
一応勉強はしているが、英語だけは頭に入らずいつも赤点なのだ。


鞄に答案をしまいさあ帰ろうとした時、後ろからポンポンと肩を叩かれた。

「瑛、英語どうだった。」

赤い髪をし、真面目そうな性格の朱騎が聞く。
見た目は普通だが、中身は黒い。

瑛ははにかんだ笑みを浮かべ「29点だった。」と言った。

「なんだ後一点じゃないか。」

「その一点が取れないんだよ。英語だけは勉強しても頭に入らなんだよな〜。」

「数学は?」

すると、瑛は目をキラキラさせながらバシバシと朱騎を叩き、テンション上げ気味で言った。

「聞いてよ朱騎!数学はね!93点だったんだ!!実力テストで90点いったよ!!」

「わかったから!落ち着け瑛君!」

教室で二人が話してると、怜珠が口を挟んできた。

「瑛ーっ!君何で僕より点数高いんだ!?カンニングしたのか!?」

「してないよーっ!!」





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