Short novel
□沢田綱吉の珍解答
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キーンコーンカーンコーン
ガヤガヤ…
トボトボ
ツ「はぁー、リボーンになんて言おう…」
退屈な午前の授業がやっと終わり、これから昼食だと言うのに、浮かない顔で盛大な溜め息を漏らしたツナを心配そうに見つめる獄寺
獄「どうしたんスか?十代m…ハッ、まさか何処かお体の具合でも悪いのでは!?少々お待ち下さい十代目!只今この不肖獄寺、大至急保健室からシャマルを拉i…引っ張って来ますので!!」
ツ「(今拉致って言いかけたよね!?)ど、どこも悪くないから連れて来なくて大丈夫だよ!だから行かないで獄寺君!!(汗)」
獄「そうスか?もし悪くなったらすぐに言って下さいね!」
と、すごくいい笑顔で言う獄寺に、溜め息をつきたくなるのを必死に抑えツナは苦笑した
山「ハハッ!獄寺は今日も元気なのな〜」
獄「うっせぇ野球馬鹿!テメェは十代目が心配じゃねぇのか!!」
山「ん?もちろん心配だぜ?だけどツナが元気ないのは多分別の理由なのな!」
獄「なんでテメェにんなこと分かんだよ!」
山「だってツナが元気ないのって、午前中に返って来たテストのせいだろ?」
俺も散々だったのなー!と朗らかに笑う山本とお前と一緒にすんな!と吠える獄寺
ツ「じ、実は山本の言う通りなんだよね…」
獄「そうだったんスか!」
山「でも、そんなに落ち込むほどひどかったのな?」
今回小僧がねっちょり教えてくれたんじゃなかったのな?と言う山本にいや、そうなんだけどね…とその時のことを思い出したのか少し顔を青くするツナ
ツ「点数的には今までで一番よかったんだけどね…」
赤点もギリギリなかったし…と少し遠い目をするツナ
山「お!すげぇじゃねぇかツナ!!俺なんか赤点3教科もあったから、今日の放課後顧問に呼び出しなのなー!」
獄「ヘッ!ざまぁみろ野球馬鹿!!ご立派です!十代目!!」
ツ「いやいや全然立派じゃないから!」
山「ホント獄寺はツナ大好きなのな!」
獄「ご尊敬と言え野球馬鹿!それにしてもご謙遜為さるとはなんて奥ゆかしいお方だ…右腕として一生ついて行きます十代目!!」
山「んじゃ、俺は左腕なのな!」
ツ「えぇ!?なんで今の流れでそう言う話になったの!?」
目をキラキラさせ自分の妄想の世界に入ってしまった獄寺と、言ってる意味が分かってるのか分かってないのかいまいち掴めない山本を見ながら、思わず頭を抱えたくなったツナだった。