□ふかふかほかほか
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ふかふかほかほか











「わ〜ん、丁君がいじめるよ〜!」泣きながら大人達の方へ駆けて行った奴を冷たく見やって、反対方向へ足を向ける。自分は他の子達とあまり仲が良くない…というか、むしろ避けられているから。うるさい大人が来る前に、と川原の方へ歩いた。


「………」見慣れた川原に、見たことの無い生き物がいた。真っ白で、大きくて、角と目が沢山ある。しかも…ふかふかしてそう。

じっと見ていると、その生き物がこっちを向いた。人で言えばおでこにある目と、目が合う。生き物がけだるげに言った。
「…こっちにおいでよ」
「!!」喋った!しかもおいでって…食べられたりしないかな。動かないでいると、その生き物が笑った様な気配がした。
「食べたりしないよ」
「…」本当かな、とか、何で考えてることがわかったのかな、とか不思議だったけど、ふかふかしてそうな外観につられてゆっくりと近づく。
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