マイルドヤンキーの愛し方

□そんなあなたがかっこいいです
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「なつみ!」

「なつみ〜」

「なつみちゃ〜ん」


「………」


3馬鹿と千秋ちゃんと幸喜と尚弥

いつもそうなんだけど、特に用もないくせに呼ばれる

いいんだけどさ、別にいいんだけどね?

……少しオーラが怖いこの方


「………」


無言なんだけど、いや無言だからこそなのか怖い


「り、龍二っ」

「………」


表情を全く変えることなくこちらを向く


「帰ろう!」


内心びびりながらなんとか言えた


「……あぁ」


やっぱり、何かに怒っているらしく不機嫌

帰り道もずっと無言だった
いつもはもう少し話すんだけどな、なんて思いながらも私の家に着く


「また明日ね!」

「…待って」


腕を掴まれ、キスされる

身長差があるため、龍二が少し屈んでくれるこの優しさにきゅんとした


「…あんまうろちょろするな」


目を合わせ、嫉妬発言をする龍二に心臓がばくばく状態


「う、うん」


あまりの衝撃に目を逸らしてしまう


「妬けるよ、ほんと」


ふっと、笑顔の龍二

だ、だめだ…
かっこいいです、龍二さん…


「早く家入れ」


不意打ちでキスをされ、しゃがみ込んでしまった

そんな私がおかしかったらしく、笑いをこらえている

どうしてそんなにかっこいいのですか。



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