マイルドヤンキーの愛し方

□愛の力ってか、言葉の力?
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SHRが終わりすぐに鞄を手に持ち公平の所へ行く


「公平!帰ろっ!」

「待って待って!」


のんびりでどこか抜けてそうな雰囲気の公平はほんわかしてて可愛い
だけど、少しマイペースなところがある


「も〜公平遅い〜」

「なつみが早いんだって」


慎介と朋生はまたやってるよ、という顔で私たちを眺める
龍二はいつの間にかいなくなっていた


「よしっ帰ろう!」

「帰ろう〜!」


朝から放課後までテンションの高い私たちは寄り道せずカトちゃんへ直行


「お腹すいた〜公平奢ってよ!」

「またぁ〜?やだよ」

「待たせるからいけないんじゃん」

「じゃあ先行けばいいじゃん」


低レベルの喧嘩なんてしょっちゅう


「やだよ、公平と帰りたいんだもん」


こうやって素直に言えるようになったのは私たちが付き合えるようになってから


「………しょうがないなぁ、今日だけな!もう奢らないから」

「やった!公平ありがとう!」



その頃傍観者達は、


「いっつもあの流れだよな」

「毎回引っ掛かってるよな」

「愛の力ってすげぇな」

「俺も渚に言ってもらいてぇ〜『朋生と帰りたいんだもん』」

「…お前もバカだよな」



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