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□みどりの日
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「臨也」
ぐいっ
「!?」
気づけば、何か温かいものに包まれて。
そう、俺はシズちゃんに抱き締められていた。
「シズ、ちゃ…」
「すまねぇ、臨也!」
「…え…?」
なんで謝ってるの?
「誕生日だろ?今日」
「え…シズちゃん…覚えて…」
「あぁ、ごめん」
言いながら、シズちゃんは指で優しく俺の涙を拭った。
どういうこと?なんでさっき言ってくれなかったの?
「お前をちょっといじめてみたくて…」
それで、一芝居打ったっていうの!?
「なにそれ…、お、俺がどんな気持ちで…!」
ぎゅっ、とシズちゃんの抱きしめる力が強くなる。
「ごめんな、臨也」
「……もう、いいよ」
なんか一気に疲れたし…。
「…で?プレゼント、何がいい?」
プレゼント…