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□君を想うと
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あの時、何も言えなくて その場から逃げ出した
家にも戻らず、池袋をふらふらしてケータイの電源を切って、誰とも話したくなかった
やっぱり、シズちゃんは男より女の方が良いよね 普通はそうゆうもんだもんね
あの女の子、シズちゃんの事好きなのかな?シズちゃんは、あの女の子の事好きなんだろうね
じゃなきゃ抱き締めないだろうし…
あぁ、やだなぁ
泣き止めなくなってきた
「なんでっ… シズちゃんは、黙って、るの?あの子が、好きなら… 俺の事、さっさと振ればいいのにっ」
そんな事、思ってない
嫌だよ、別れたくない、あの女の子の事なんか好きにならないで
嫌いって言ったのも嘘
好き、大好きなんだよ
だけど、シズちゃんはあの子が好きなんだよね…
涙がとめどなく溢れてきて、止めることが出来ない
胸の辺りがズキズキと痛んで苦しくなる
息が苦しくて、つらい
「痛い、よ… シズちゃん…ッ」