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□にゃんにゃんにゃん♪
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「ふあ〜ぁ・・・」
いつものように眠りから覚め上半身を起こした時、臨也は身体の異変に気がついた。
お尻の下に何かある、そう感じて後ろを振り向き下を向く。
「・・・え、な、なにコレ」
そこには、しなやかに伸びる細い尻尾があった。
まさかと思い、頭に恐る恐る手を伸ばす。
頭の上には、ふさふさの耳らしきものが。
(嘘でしょ・・・なにコレ、猫!?)
俺は混乱の中、思考を巡らせるがこんな趣味はないし、つけた覚えもない。
(もう意味わかんないし・・・
とにかく今日は出歩けないなー、これは)
特にシズちゃんには・・・
これからのことを考えながら、臨也はベッドをおりた。
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ピンポーーーン。
臨也が朝食を終え、一息ついていた時だった。
部屋の中に、無機質な音が鳴り響いた。
(え・・・誰!?
まさかシズちゃん・・・!?)
なんでこんな時に・・・っ
居留守だ、居留守使おう・・・。
ピンポーンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポーン
ぅうるっさいな!
どんだけ短気なんだよっ!
苛立ちながらも、いつかはおさまるだろうと我慢していたその時。
ガチャッ
「!?」
「開いてんじゃねーか。おい!臨也ァ!!なんで出てこねーん・・・だ・・」
ズカズカと部屋の中に入ってきて、
臨也の元に現れた男_____
静雄は、臨也の前までやってきて、違和感を察知する。
「おい・・・なんだその冗談は」
「・・・っ知らないよ!
朝起きたらこーなって・・・って、
どうやって入ってきたんだよっ!?」
「いや・・・開いてたし」
「・・・そんなはず・・・」
昨日は帰ったときにはもう夜遅くで、疲れてたんだよね・・・。
・・・鍵閉めた覚えがない。
「こんな時に限って・・・ひゃあ!?」
急な身体の変化に驚いて顔を上げると、いつの間にか間近に来ていたシズちゃんに、俺の猫耳らしきものを触られていた。
「ちょっ・・・シズちゃ・・・!」
「あ?なんだよ」
「くすぐったい・・・」
っていうか、なんか変な感じするし!
抗議の声を上げるが、シズちゃんの手は止まってくれない。