貴方への想いを。
□大嫌いな××へ
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俺様はあの地球人の女が嫌いだ。
アイツはとことん邪魔をする。
今日だって俺の邪魔をした。
ギロロ先輩に俺の気持ちを、ちゃんと伝えようとしたのによォ…。
でも先輩も先輩だ。
アイツにデレデレなんかしやがって…。
アイツと居る時の先輩も嫌いだ。
俺にはあんな態度とらねェくせに。馬鹿みてぇ…。
嫌いだ。嫌いだ。大嫌いだ。
…でも、よ。
ほんのちょっとだけ、心の奥で羨ましいと思う。
先輩にアイツが意識されている事とか。
そんでもって、アイツに笑っているのは気にくわないけれど…笑っている先輩も大好きで…。
「…やっぱり好き…ギロロ先輩…。」
俺の小さすぎる告白は、誰も居ない真っ暗なラボの中に消えていった。