貴方への想いを。
□神様なんて居ない。
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先輩に告白をして数時間後。
俺は先輩の元へ急いでいた。
返事を聞かないまま、逃げるように隊長の元へ助けを求め、隊長に背中を押してもらった。
…隊長に背中を押してもらったってのが気に食わねぇけどなァ。
今はただ先輩に会いたくて、会いたくて…まだ怖いけれど…でも止まる事は出来なくて…。
もうすぐそこにテントが見えてくる。
ああもうすぐなんだ…と思った途端に心臓が煩くなった。
…でも、それもあっという間だった。
「ギーロロっ!」
「な…っ!夏美っ!?」
……あ。
神様なんて居ないんだなって思った。
悔しいけど…一瞬世界が違うとまで感じた。
…隊長。
やっぱり俺には無理みたいだ。
さすがの俺様でも…アレはキツイわ。
俺は楽しそうな二人を背にして足を進めた。
…なぁ神様。もしアンタが本当に居るというのなら。
コレは今までの俺への…?
…なぁ…俺は何があっても良いから…
今までのもちゃんと謝るからよ…
お願い…先輩を誰にも渡さないで…
今の関係でさえもとって行かないで…
…好き…ギロロ先輩…。