貴方への想いを。
□何だって言うんだ。
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「はぁ…。」
…一体何なんだ。何だと言うんだ…!
俺はまた一つ溜め息をつくと、銃の整備を始めた。
それもこれも…全てアイツのせいだっ!!
事の始まりは二時間前―…
「…好きです、ギロロ先輩…。」
「…はぁ?」
俺にそう一言告げたクル…いや、カレー野郎は、全速力…かどうかは知らんが逃げて行った。
いつものように、日向家の庭で銃の整備をしていた俺は、いきなり現れ、好きだと伝えてきた後輩に固まるしかなかった。
その後、夏美の使いから帰ってきたケロロに、声をかけられるまで固まっていたらしい。
ケロロには滅茶苦茶怪しまれたが…バレてはいないだろう。
「…はぁ…。」
そして今に至る。
今は大分落ち着いたが、未だに突然の後輩からの言葉に頭を悩ませている。
何だったんだ…?
俺には解らない…。
クルル。お前は…
何を企んでいるんだ?
モヤモヤとして晴れない気持ちに俺は戸惑う。
クルルはコレを狙って…?
それとも…?
「…いや、有り得んな。」
何かに辿り着きそうな手前で、俺は考えるのを止めた。
否定の言葉まで口にして。
まるで何かを否定するかのように。
…否定する?一体何を?
あぁ駄目だ…頭が痛い。
何なんだこのモヤモヤは。
誰か教えてくれ。