貴方への想いを。
□綺麗だと思うよ。
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「…隊長…。」
ゲロー…こりゃまた珍しい奴が来たでありますな。
普段からは考えられないほど遠慮気味に、我輩の部屋に入って来たのは、嫌な奴でお馴染みのクルル曹長だった。
「ゲロゲロリ!何でありますか?クルル曹長。」
我輩はガンプラを作っていた手を止める。
「……。」
クルルは何も言わず、我輩の前に座り、俯いてしまった。
「…クルルぅ?何かあったんでありますか?」
我輩はガンプラを側に置き、その場に座り直す。
こりゃ、ギロロとまた何かあったんでありますな…。
んもー!クルルもギロロも本当に世話がやけるんだからっ!
そう思いながら、未だ黙って俯いている目の前の黄色の塊を見る。
クルルはギロロの事が好きらしい。
まぁそれに気付かない奴は、あのギロ…いや、鈍感赤ダルマだけなんじゃないかって言うほどに、解りやすいものだった。
…でもまぁ確信が持てたのは、モア殿に頼んで確認してもらったからと言うのもあるけれど。
我輩は今ではすっかり、クルルの唯一の相談相手となっている。