貴方への想いを。

□ありがとうなんて言わない。
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俺はいつも独りだった。
むしろそれを望んでいた。


…はずだった。

先輩に会うまでは。
一目見て夢中になった。

凄く気になって気になって、気付いたときには遅かった。


この俺が…俺様が一目惚れなんて…しかも男ときた。

自分ですら笑えない冗談だ。


「…冗談だったら良かったのによォ…。」


ラボに居る俺は、椅子に身体を預け、天井を見上げる。

機械とモニターしかないラボは、酷く冷たかった。
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