短編
□こんな人 / taemin
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あぁーーー!もぉなに?なんなの? なんで電話出ないわけ?
今日は大事な収録...
この仕事が、決まった時正直…僕でいいのかと...
そりゃ、ボクだって、努力しているんだから... けど... みんなが、ボクにはまだ早い...無理って言ってるのも...正直しってる... そんなの自分が一番知ってる...
くそっ!
でも、ボクをキャスティングしてくれた人達に感謝だし、これは僕にとって凄いチャンスなんだと...
話題作りだなんて言わせない...
ボクの負けず嫌いを、知っての事だよね...きっと... ふふっ
やってやる!
って言ってはみたものの...
ボクの精神的重圧は、ヤッパリ隠しきれなくて....
久しぶりだなぁ〜腸炎...
はぁ〜っと...ベッドに横になるボクに....
ヌナ『てみなぁーーーー!』
って...ドタバタと家にくるなり駆け寄るヌナ....
テミナ『なんで電話出なかったの?』
ヌナ『家に忘れてました.....』
テミナ『よりによってボクが不安な時にね...』
ヌナ『でも、てみなの事信じてるし、大丈夫!って思ってたから...ホントはずっとソワソワしながら祈ってたけど...』
テミナ『歌う前にヌナの声、聞きたかったんだ...』
ヌナ『そっか...ゴメン....』
テミナ『でも、ある意味聞かなくて良かったかも...今思えば.... おかげで緩まず集中できた ふふっ』
ヌナ『そっか』
テミナ『うん、ボクヌナの事好きすぎて、集中できなくなっちゃうから...』
ヌナ『それはダメだね...私はてみなの歌ってる所も、踊ってる所も、ふざけてる所も.......むむむぅ.................』
テミナ『なに?急に眉間にしわ寄せて?』
ヌナ『好きな所あり過ぎて、言葉にならない.....むう.....』
テミナ『あははははははは...ホント面白いね...ヌナ』
ヌナ『面白くなんかない! むぅ..... いっぱい伝えたい事あるのに.... はぁ〜』
もぉ〜この人はなんなんだろう? 心配して来たんじゃないの?
まったく...この人と居ると、ボクの不安とか重圧とか忘れてしまう...
こんな人いいな。