KIRI-REQU
□ドSな君にメロメロです
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食満は喜びに打ち震えていた。こんな事、そうそう起こる事ではない。偶然とはいえ、なんて幸運なのだろうか。この運を不運な同級生にも分けてあげたい!!
だって今まさに長次に…………
思いきり頭を踏み付けられているのだから!!
「……………………食満、気持ち悪い。」
食満は偶然だとか言っているが、まったくのでっちあげだ。だって、長次が歩いているところを待ち伏せして、足を下ろす瞬間に食満がスライディングしてきたのだから。
しかし長次は長次で、足を退ける様子もなく、逆にグリグリと力を加えて踏み付けている。
「お前はどうして、いつもいつも…………。いい加減にしないと、しばき倒すぞ………。」
「ぜひお願いします!!!!」
「………………………。」
長次のしばく発言に、ドMの食満は満面の笑みを浮かべた。長次は深いため息をつき、食満の頭から足を退ける。
もう部屋に戻ろうと前を向いた瞬間、後ろからぎゅうっと抱きしめられた。
「っ!!!?」
いきなりの事で驚いた長次は、条件反射でその人物に肘鉄をくらわせた。
ドスッ!!
「ぅおっふ!!!!」
「え、仙蔵!?」
腹を押さえ込みうずくまる仙蔵に、長次は呆れた声を出した。
「仙蔵……、またお前か……。食満といい、仙蔵といい、いい加減にしないと…………。」
「ああ!遠慮なくしばいてくれ!!!」
「………………………。」
仙蔵の変態発言に長次は冷めた目つきで睨みつけた。
「いいぞ、長次!!その目だけで私は生きていけるっ!!!」
「ウザい、キモい、消え失せろ。」
嬉々とする仙蔵に容赦なく縄標を奮った。いけない……、これ以上、ドMと変態のペースに飲まれては……っ!!
「はうっ!!長次、縛りプレイが好みなのか!?むしろ私は長次を縛りたいんだ、…あふんっ!!」
「ずるいぞ仙蔵!!俺と代わってくれ!!!」
ギリギリと締め付けられる仙蔵が羨ましくて、食満は長次に目を向けた。
「キモいっつってんだろ?いい加減にしないと、素っ裸で校庭に吊すからな!!」
「「是非ともお願いします!!!!」」
声を揃えて返事をする変態とドMに長次は頭が痛くなった。
「もう、お前ら黙れ。死んで詫びろ!全国の仙蔵&食満ファンに全力で土下座しろっ!!!」
なかなか聞くことのない長次の罵声に2人は恍惚となった。
「もう、ホント消えて………。一緒の空気を吸ってると思うだけで胸糞悪い…………。」
「長次、その馬鹿二人に何を言っても喜ぶだけだからやめときなよ。」
「伊作………っ!!」
いつの間に来ていたのか、伊作が長次の隣に立っていた。笑顔が黒く見えるのは気のせいだろうか。
「おい、馬鹿ども。てめぇらどっか行け、消え失せろ。いや………いっそのこと滅びてしまえ。」
容赦ない伊作の黒発言に2人は固まった。少し言い過ぎでは、とさすがの長次も思っていたが…………。
「「今の台詞、そっくりそのまま長次に言って頂きたい!」」
まるで懲りた様子の無い2人に長次はキレた。
「お前達………、いい加減にしろ……………。」
底から響くような重低音で呟き、長次は乗馬用の鞭を取り出した。最近、乗馬の練習を始めた長次は、常に懐に忍ばせていたのだ。
バッチーン!!!
「「っぎゃああああああああああああっ!!!!!!」」
思いっきり鞭で打たれた2人は予想以上の痛さに悲鳴を上げた。縄標で締め付けられた時の痛みとは比べ物にならない!!
「どうした?私に痛めつけて欲しかったのだろう………?存分に嬲ってやるから感謝しろ。」
じりじりとにじり寄る長次に2人は竦み上がった。
長次に詰られるのは好きだが、こんなのは御遠慮願いたい!!
そんな2人に聞こえるように、ぱしっぱしっと掌で鞭をしならせる長次は完全にドエスイッチが入ってしまっている。
「ちょ、長次……!ちょっとタンマ………っ!!」
「問答無用…………。存分に、鳴け。」
「「……………(T_T)マジスカ」」
このあと、鞭のしなる音と変態2人の悲鳴が学園中に響き渡ったそうな………。
〜END〜
まずは謝ります。
すみませんでした!!!
もう何が申し訳ないって、こんな出来だし短いし、ドS長次はあまり出て来ないしで………。本当ごめんなさい!
仙様と留さんキモい………。自分で書いといてなんですが本当酷い。全国のファンの方々に謝ります!!
では翡翠様、大変お待たせ致しました。こんな出来になってしまいましたが貰ってやって下さい……。いつでも返品可です。
それでは、6000Hitありがとうございました!!!