KIRI-REQU
□私の可愛い愛玩獣
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「長次、散歩の時間だぞ?」
深夜1時。散歩をするにはだいぶ遅すぎる時間。肌寒くなる季節ともあり、外を出歩く人は少ない。
「せ、仙蔵…………。でも……っ!」
「私の言うことが、聞けないのか?長次。」
1オクターブ低くなった仙蔵の声に、長次の肩が震えた。
「そう言う、ことでは…………っひ!?」
それでも、ここは物申さねばと口を開いた長次だったが、突然襲った衝撃に思わず背を仰け反らす。
「どうした長次?こんなに腰をビクビクさせて……。コレがそんなに気に入ったのか?」
フッと短く笑った仙蔵は、長次の双丘の間から生えた尻尾を撫で上げた。何も長次に尻尾が生えたわけではない。長次の秘孔に深々と押し込められたバイブの先に猫の尻尾を模した飾りが付いているのだ。それが、バイブのうねりに合わせてフルフルと揺れる。
「っあ、やめ……っ!仙蔵、動かすな……っ!」
仙蔵が撫でる度に微妙に位置がずれ、前立腺を捏ねくりまわされて、長次からしたらたまったものではない。
「そんなことを言って……ホントは気持ち良いんだろう?そら、早く行くぞ長次。言うこと聞けたらご褒美をくれてやる。」
「…………っ!」
有無を言わさない仙蔵の気迫に圧され、長次は観念したように項垂れた。
仙蔵と長次が住むマンションの裏手には、小ぢんまりとした公園がある。昼間はマンションの住人や、ペットを連れた人達で賑わうこの公園も、深夜ともなれば人っ子一人いない寂しい空間となる。
「ふふ…………長次、美味しいか?」
ベンチに腰かける仙蔵は、自分の股間に顔を埋める長次の頭を撫で上げた。
「せ、んぞ……!も、止めよう……。誰か、来たら………………っああ!」
反論した長次の、剥き出しの性器を仙蔵の固い靴の裏が踏み潰す。
「私の言うことが聞けないのか?ん?」
「っい……!痛いっ!仙蔵…………っ!」
グリグリと踏みつけられたソコがジンジンと熱を帯びてくる。
「くくっ、なんだ長次。痛め付けられて感じたのか?」
「仙蔵…………も、もう…………。」
「我慢できない?」
コクリと頷く長次を、仙蔵はほくそ笑みながら自分の膝の上へと誘う。
「自分で入れろ長次。お前の好きなように動けばいい。」
「そ、んな…………っ。」
一瞬躊躇う長次だったが、充分にバイブで解されたソコは仙蔵のモノを欲してやまない。おずおずと仙蔵の膝に跨がろうと動き出した。が…………
パキッ……
「っ!!!?」
小枝を踏みしめる音が耳に届き、長次の血の気が引いた。その直後に、数人の男女の話し声が聞こえる。どうやら飲み会の後らしく、会話的にかなり酔っていることが伺えた。その声はだんだんと近づいてきて、長次と仙蔵がいるベンチの後ろ付近まで迫る。ベンチの後ろは一メートル強の垣根があり、座っている仙蔵とその足元にしゃがんでいる長次の姿は向こう側からは見えない。
ドクッドクッドクッ…………
緊張と恐怖と羞恥で長次の心拍数が乱れる。早く通りすぎてくれ…………っ!長次はただただ願うしかできなかった。
「………………。」
カタカタと小刻みに震える長次を一瞥し、仙蔵はフッと小さく笑みをこぼした。その気配に気づいた長次は、仙蔵の顔を見上げその表情に「しまった……!」と冷や汗を流す。
仙蔵が、何か企んだように笑っている。こんなときは大抵良くないことがおきるのだが…………。
「そら、どうした長次。早く来い。」
早く私のを挿れろ……。
仙蔵の囁きに長次は我が耳を疑った。先程の若者たちが今はちょうど自分達の後ろにいる。しかも運悪くそこで立ち止まって喋り始めてしまったのだ。
「む、無理だ、仙蔵…………だって、人が…………っ!」
「………………。」
仙蔵の目が、ギラリと煌めいた。その眼光の鋭さに長次が戦慄く。
「まったく、言うことが聞けないとは……躾が足りなかったか?」
「せ、せんぞ………………ぐっ!?」
ジャラッと小さく音をたてて、仙蔵は長次に付けた首輪から伸びる鎖を引っ張った。
「………………来い長次。お前はじっくり躾直さねばいけないらしいな。」
「っひ、ぁ、待っ……!」
グイグイ引かれながら、長次はマンションの自室へと連れ戻された。