KIRI-REQU
□長次くんご指名です
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さすが常連客、と言うべきか。長次の性感帯をよく心得ている。歳も嗜好もバラバラな男たちに翻弄され、長次は目まぐるしく襲う快感に必死に耐えていた。
「あ、や、やだ…………っ!んぐっ!」
後ろ手にネクタイで腕を縛られ、自由を奪われた。抵抗する間もなく屹立を口に突っ込まれ、えずいてしまう。
これだからサディストは……などと心で悪態を付きつつも、快楽を得てしまう自分がイヤになる。
「無理矢理くわえさせられて可哀想に……。」
「……んっ!?」
そう呟いた別の男が、半勃ちだった長次のソレを口に含む。絡めとる舌の熱さに思わず腰が震えてしまった。自分の屹立を舐められながら他の男に奉仕する長次のイヤらしい姿に、それまで躊躇っていた他の男たちも各々愛撫を施してゆく。
「ん、む……っ!痛……っ!そんな、に……つねらないで……っ!」
ギュウッと胸の突起をつねられ、あまりの痛さにひきつった悲鳴が出る。
「そんなこと言って、ホントは気持ち良いんだろ?ほら、触ってもないのに後ろの穴がヒクついてるじゃねーか。」
うつ伏せで尻を高く上げた格好だったため、嫌でも男たちに見られてしまう。抵抗するように身を捩ったが、それが誘っているように見えたのだろう、ツプリ……とゴツゴツとした指が進入してきた。
「ひ……っ!ぅ……っ、や、やめ……っ!」
「……今日は、やけに反抗的だな?いつもみたいに可愛く鳴いてみろよ。」
「ーーーーーーっ!!!」
引き抜かれた指と入れ替わりに、熱く煮えたぎった屹立が押し込められる。完全にほぐれていない内壁がビキビキと悲鳴を上げた。
「勝手な行動は慎んでいただけるかな?」
「はっ!早いもん勝ちだろ、こーゆうのは、さ!」
「っ!あぁあーーーっ!?や、やめ……!」
容赦なく奥まで抉られ、長次は背を仰け反らせ喘いだ。グチグチと粘液の混ざり合う音がイヤに耳に響き、恥辱の涙が流れてくる。こんな行為、すでに慣れてしまったと思っていたのに……。身体を売ることに、躊躇いなど無くなったと思っていたのに……っ!
「はっ!たっまんねぇなぁ、お前。いつまで経ってもウブで……壊してやりたくなる……っ!」
「あ、あ、やっ!!は、げし……ぃっ!こ、壊れちゃ…………っ!!」
ガツガツと遠慮なく打ち付ける先端が時おり前立腺を掠め、否応なしに長次の腰が跳ねる。
「ぁっ、ん、やぁっ!だ、め…………も、イクッ………………!!んむぅっ!?」
競り上がる射精感で呼吸が荒くなる。酸素を取り込もうと開けた唇に、別の男の屹立が押し当てられ、口内に押し込められた。逃れたくても、すでに力の入らない腕では抵抗すら出来なかった。
「は、んぅ……、ひぁ……!」
「はぁ、はぁ、フェアリーたんのお口、熱くて、搾り取られそうだお。」
「やっべ……。こんなオタク野郎のチンコ舐めて感じてんのか?締め付けてきやがる……っ!」
上下でくわえた男の屹立がビクビクと痙攣している。限界が近いのだろう、腰の動きも早くなり更に長次を追いたてた。
「ん、ん、んぅうーーーーーーっ!!!」
ズンッと抉るような突き上げに耐えかね、長次がとうとう果てた。同時に口内と直腸に熱い粘液が吐き出される。長次に触れていなかった男たちも、彼の恥態に当てられ己の屹立を扱きながら果てていった。それを背中や顔に掛けられ、呆然と受け入れる。
「おい、終わったなら早く変われよ!俺らだって金払ってんだからな!!」
興奮冷めやらぬ客たちが奪い合うように長次に群がった。いつも独り占めしているこの青年が、他の男に犯されている姿の何と艶やかなことか。
「あっ!やだぁ……っ、イッたばかりなのに、そんな……!」
吐き出された精液で滑りが良くなった中を、これでもかと突き上げられて、長次は腰をくねらせた。
「あ、ん、ぃ……い!あっ、もっと……いっぱい突いてぇ……!」
やっと、その気になってきた長次に男たちは唾を飲み、何度も精を注ぎ続けた。一通り順番が回ったころになれば、普段は出来ないことをやってみたいと思う輩もでてくる。
「はっ、はっ!フェアリーたんっ、僕のおちんちん美味しい?ねぇ、美味しい!?」
「あっ、やんっ!おい、し……っ、あっ!奥まで届いて……気持ち……よぉ……!ぁんっ、早く……せ、えき……頂戴?」
仰向きにされ、膝が肩に付くほど身体を折り曲げられて長次は恍惚とした表情を浮かべた。上を向いた秘孔がグズクズに蕩けているのを見て、比較的短気な客がオタクを押し退けた。
「おい、ちょっとズレろよオタク野郎。」
「な、なんだよ!?僕はまだイッてないお!?」
まだ埋め込んだままの秘孔に、先端を宛がうのを見て息を飲む声がどこかからか上がった。
「一度はやってみたかったんだよなぁ……二輪挿し。」
ニヤリと笑う男の先端がめり込み、あまりの衝撃で長次が我に返った。
「い"っ!!?あ、や、なに……!?や、めろ……っ!!」
「わ、わわ!や、やめろよ!フェアリーたんが苦しんでるだろぉ!?」
ミチミチッと切れそうになる秘孔に、長次は青ざめながら逃げようとする。しかし、さんざん抱かれた後に振り切る体力など残っているわけもない。
「や、だぁ……!た、助け……っ!!」
「チッ!抵抗してんじゃねえよ、この淫乱が……っ!」
男が長次の腰を掴み更に進入しようとする。襲い来る激痛に耐えるよう長次がギュッと目を閉じた、その時ーーー。
「はいはーい。お時間ですよー。こっから先は延長料金が発生しまぁす。」
やけに場違いな呑気な声に、皆いっせいにそちらを振り向いた。
「…………て、んちょ…………。」
涙で濡れた目をしばたかせる長次にウィンクを寄越し、店長と呼ばれた男はただニコニコと笑っている。
「何だてめぇは!?金ならくれてやるから早く出てけよ!」
「……それは、そうなんですけどね?ウチのナンバーワンを傷物にされちゃ堪んないんスよねー。ほら、これを機に辞めたいとか言われても困るし、ね?」
ね?の部分にとてつもない悪意を感じて、男たちは背筋を凍らせた。
「あなた方も、店のブラックリストに載りたくないでしょ?」
所詮は裏社会。目を付けられたら何をされるかわからない。なんだか腑に落ちないながらも、渋々男たちは帰って行った。
「……………………店長、隣で盗聴してましたね?」
タイミング良く現れた男に、長次はため息をつく。
「あったりまえ。だって、複数でなんてウチの店でも初の試みだしさー。」
だからと言って、自分の情事を他人に盗み聞きされるのは気持ちの良いことではない。のらりくらりと話すこの男を殴ってやりたかったが、そんな気力があるわけもなかった。
「…………も、いいです……。終わったなら、帰ってもいいですか?」
早くシャワーを浴びたい。起き上がりかけた長次だったが、上から覆い被さられ、再びベッドへ沈んだ。
「うーん……、帰してあげたいのはヤマヤマなんだけどねぇ……。」
太股に押し付けられる熱に長次は眉をしかめた。
「………………、盗み聞きで、興奮するんですかあんたは。」
「しょーがないじゃない?だって、君……すごく可愛くて、エロくて……興奮しちゃう。」
首筋に顔を埋められ、長次は諦めのため息をついた。こうなれば、話を聞く人ではないし、自分にも抵抗する程の力は残っていない。
「……………………しょうがないですね…………。五万で手を打って差し上げます。」
「………………高くない?」
「…………社員割引価格です。」
そりゃ、どーも。と、やめる気のない店長に身体を預け、長次は大人しく足を絡めて受け入れた。
なかなか離そうとしない店長が延長料金をこれでもかともぎ取られたのは言うまでもない……。
〜END〜
な ん だ こ れ は !
たいへん待たせた挙げ句にこんな出来って……っ!!
分かりにくい設定でしたかね?ついてこれましたか?私は書いてて、いったいモブが何人いるのか分からなくなりました(^q^)書いてて楽しかったのはオタク野郎です。
店長は、長次に恋しちゃってたら良いと思う。でも、そんなの言えないから金払って身体の関係だけ持ってる的な。客の立場ならエコ贔屓とか気にせずに長次を甘やかせるとか本気で思ってるアホの子なんだ……。
では、お待たせ致しました!こんなモブ長になりましたが、宜しければ貰ってやってください(笑)