KIRI-REQU
□好きです、変態。〜ギンギン編〜
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「…………長次、何でも言うこと聞くって、約束したよな?」
「……………した………けど、こんなの………嫌………っ!」
文次郎に迫られ、長次は途方に暮れていた。
事の発端はこうだ。
学校の帰り道、長次は文次郎に引き止められた。何事かと思えば、文次郎から意外な言葉が。
「………………長次、お前、今日が何の日か、忘れてるだろ?」
「………………………え?」
困惑顔で首を傾げる長次に文次郎は肩を震わせた。
「………………今日、誕生日なんだが…………俺の。」
「………っ!!………………忘れて、た……………。」
長次と文次郎は恋人同士だ。しかし、クラスも違うため中々一緒にいられない。
だから、文次郎は放課後が待ち遠しかった。今日は委員会もないし明日は休日だから、長次と遅くまで一緒にいられる。誕生日を2人きりで過ごしたい…………。そう思っていたのに、長次はいつも通りに文次郎と別れ、帰宅しようとしていた。
「忘れ…っ!!?長次………っ、お前!!」
長次は焦った。文次郎を傷つけてしまったかもしれない………。私としたことが、なんたる失態!!
「も、文次郎、すまない………。変わりに、何でも言うこと聞くから………許してくれ……………。」
その言葉に文次郎はピクリと反応した。口元がニヤリと釣り上がったのだが、それに長次は気づかなかった。
「……………本当に、何でも聞いてくれるのか?」
「……………うん。二言は無い。」
その言葉を聞いた瞬間、文次郎は長次の腕を引いて自宅へと向かった。長次は訳も分からず、引かれるままに文次郎に付いて行ったのだった。
文次郎の部屋へと連れてこられた長次は、目の前に並べられた4つの包みを見つめて首を傾げた。文次郎が何をしたいのか、イマイチ分からない。
しかし、次に文次郎から告げられる言葉に驚愕することになる。
「これは、俺が長次の為に用意したコスプレ衣装だ。………………これを着て、俺を誘ってみろよ。」
「………ええっ!!!?そ、そんな……っ、む、無理!!」
長次はブンブンと首を振った。
「…………長次、何でも言うこと聞くって、約束したよな?」
「……………した………けど、こんなの………嫌………っ!」
逃げようとする長次を文次郎は押さえ付けた。
「……………逃がさねえぞ、長次?」
長次は息を飲んだ。……どうしよう、文次郎の目、本気だ………。
「なにも、全部着ろとは言ってない。この中から選ばせてやるから………。さぁ、どれにする?」
長次は4つの包みに目をやり………
A:黄色の包みを選んだ
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B:赤い包みを選んだ
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C:青い包みを選んだ
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D:水玉の包みを選んだ
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E:「やっぱり無理っ!!」と逃げ出す
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