KIRI-REQU

□浮気なあの子の愛し方
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「………………誰でも、良いわけじゃ、ない。」


「長次………?」


「文次郎だけ………。愛してるのも………、身体を赦してるのも、文次郎だけ、だから……………っ。」



長次の震える声に、文次郎は無意識に腕を引いて長次を振り向かせた。



「……だから、別れる、なんて……言わない、で……っ。」



「長次……っ!!」


ボロボロと涙を零す長次に、文次郎は堪らなくなり、思わず抱きしめた。


必死にしがみついてくる長次に文次郎は呟く。


「長次、悪い。俺の勘違いで、お前を傷付けた……。本当に、すまない………。」


「………じゃあ、別れるとか………言わない………?」


「言うわけ無いだろう、バカタレ。………泣いたって、嫌がったって、放してやらないからな………。」



「…………ん。」



こくりと頷く長次に文次郎は安堵した。そして、安心させてやるように、さらに力強く抱きしめてやった。





…………のだが、


「文次郎……………。」


「…………い、言うな……。」


「勃ってる…………。」


「いっ!?言うなって言っただろうがバカタレ!!!しょ、しょうがないだろうっ!!!」




文次郎の硬く張りつめたモノが、長次の太股に当たった。


だって、しょうがないではないか。喧嘩してから一週間もヤッてないのだから。長次の感触も香りも、久しぶりすぎてただそれだけで分身が反応してしまったのだ。



離れようとする文次郎に長次はぎゅうっと抱き着いた。



「文次郎………。」


「は、離せ。長次………。」


「放さないって、言った……。」



「で、でも、ほら……その…………。」



文次郎は焦った。ヤバい、このままだと、我を忘れるくらい長次を貪ってしまいそうだ。長次が自分を本当に愛してると分かった以上、手加減とかしてあげられそうに無い。



「…………いいよ。しよう?文次郎………。」


長次の誘いに文次郎は目を見開いた。


「だって……一週間も、してない………。」



頬を赤らめる長次に、文次郎は更に欲情をそそられる。


「………文次郎。………めちゃくちゃに、して…………。」



目を見つめられた文次郎は理性が切れた。



「………っ、バカタレ……!そんなに煽って、後悔しても知らないからなっ!!」


長次を部屋の中に押し込め、文次郎は戸を閉めた。




























「……ん。何だ、長次………。もう我慢出来ないのか?穴が、ヒクヒクしてるぞ?」


長次の屹立をしゃぶっていた文次郎が、秘孔に指を這わせた。



「あ、んぅ……っ。だ、だって……っ、ぁ、文次郎…、も、いいから……は、早く………っ!!」



「ほぐしてから、な………。」



「やっ、やだ……っ!痛くても、我慢、するから!早く入れて……っ!!」



長次の言葉に、間髪入れず文次郎は屹立を突っ込んだ。濡れてない内壁がギチギチと引き攣る。



「あっ、ぐ……っ!!も、んじ、ろ………っはぅ……っ!!」



唇を噛み締めて痛みを堪える長次に申し訳なく思いながらも、文次郎は腰の動きを止めることは出来なかった。久しぶりに入った長次の中が、絡み付いて気持ちいい。



文次郎の先走りが徐々に滑りを助けてくれる。スムーズに動けるようになった頃には、長次の屹立も硬さを取り戻していた。


ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ……と粘液の混ざり合う音と、肌がぶつかり合う音が部屋に響いた。



「あっ、んぅう!ぁ、やぁっ!も、んじ………文次郎ぉ……っ!!そこ、ばっかり…っひぁああああっ!!!」



文次郎は長次の前立腺を突き上げていた。そこを擦る度に、長次は乱れ、内壁が絡み付く。



「嫌、じゃないだろ?……気持ちいいんだろう、長次?………ほら、言えよ。気持ちいいって……。そしたら、ご褒美くれてやる。」


耳元で低く囁いてやると、長次は頬を赤く染め、困ったように目線を彷わせた。


恥ずかしがる長次を追い詰めるかのように、更に深く中を刔る。



「んぅっ!?あぁああああーーーーっ!!だ、だめ……っ、文次郎……っ!!」



腰をぐいぐい押し付けて、奥深くまで擦り上げた。そして、焦らすように小刻みに中を突き上げる。



「ひゃうっ!あ、あ、ぁんっ!!も、文次郎……き、もち、ぃ………っ、気持ちいいからっ!ああっ!!もっと突いてぇええっ!!!」


「いいぞ。気持ちいいって言えたご褒美だ。めちゃくちゃにしてやるからな?」


長次の腰を抱え直して、めちゃくちゃに中を突き上げた。前立腺をぐりぐりと刔られ、長次は堪らず射精してしまった。


「いゃあぁああああーっ!!!も、文次郎…っ!!あっやっ、だめぇっ!!い、イッたばっかりなのに、そんな……突いたら……っんあぁあ!!」



「動けと言ったり、やめろと言ったり……。わがままだぞ長次………っ!!」



長次の懇願を軽く無視して文次郎は更に激しく打ち付ける。



ずちゅっずちゅっぐちゅう



「あっ、ん…っ!!はぅ……ぁ、また……勃っちゃっ……ひぁあああっ!!文次郎っ!?何して………っ!!」


再び勃ち上がった長次の根本を、文次郎は髪紐で縛りつけた。


「こうしとかねぇと、長次またイッちゃうだろ?……俺はまだ一回もイッてないんだから……我慢しろ。」



「そ、そんな………っ!!」



青ざめる長次に意地悪い笑みを見せ、文次郎は更に追い立てるように腰を突き上げた。





 
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