KIRI-REQU

□中在家長次の淫らな一日
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「………あっ、んぅう!い、さく……っ、もぅ……んくっ!」



「………、そだね。もう行かないと、朝ご飯食べそこなっちゃうね………っ。」



忍たま長屋のとある一室。清々しい早朝に似つかわしくない音が響く。



「っ、長次、出すよ?」


「あっ、ひゃうっ!やっ、待って………ぁ、ナカは……ダ、メだっ………あぁあああっ!!」



腹の中で伊作の放つ熱を感じながら、長次も果てた。


「………ぅ、はぁ……っ、ナカに出すなと……言った、のに……。」


バカ、と呟く長次に伊作は苦笑した。


「ごめんね、長次。………でも、好きでしょ?」


ナカに出されるの。





耳元で囁いてやると、ぶるりと長次が身悶えた。伊作はクスリと笑むと長次の下半身に目を向けた。



「長次、コレ、誰に付けられたの?」


伊作の言葉に長次は首を傾げる。指差されたところを見れば、脚の付け根、かなり際どいところに赤い痕が残っていた。こんなところに付けるなんて、独占欲が強い証拠だ。



「……………さぁ……?仙蔵……か、鉢屋……だと思う。」



長次の言葉にふぅん、と気の無い返事をした。



馬鹿だな………。こんなの付けたって、長次が誰か一人を選ぶ訳ないのに。




長次は、自分が抱かれるのは性欲処理のためと思っているみたいだが、そんなわけない。皆、長次が好きだから抱いているのに、全然気づいてないのだ。



「………そろそろ行こうか?ごめんね、こんな朝早くから呼び出して。」


「いや……気にするな。」










部屋で一通り後処理をして、長次は食堂へ行く前に風呂に向かった。こんな朝早くから使っている奴なんていないだろうと思い戸を開けると………



「あれー?長次くーん!奇遇だねぇ、こんな時間にこんなところで会うなんて。」



「…………………斉藤……。」



4年生の斉藤タカ丸が湯舟に浸かっていた。




じいっと凝視されてる気がするが、気のせいだと信じたい。うん、舐め回すような視線もきっと、気のせいだ………!そう思い少し離れた所で長次も湯に浸かった。





「長次くん………。ヤろ?」


「……………っ!!」


「……………さっきまで、ヤッてたんでしょ?…………まだ全然足りないって、顔してるよ?」



タカ丸は離れて浸かる長次に近づき、チュッと口づけた。



















「タ、カ……丸っ!!やっ、あっ、熱、ぃ……っ!!」


湯舟の中で貫かれた長次は、ナカに入ってくる湯の熱さに身悶えた。



「ん、そう?長次くんのナカの方が熱いけど………。ふふふ、いっぱい掻き回して、ナカを綺麗にしてあげるからね?」



じゃぶじゃぶと湯舟を揺らしながら乱れる長次にタカ丸は満足そうに笑った。



「あ、あっ、んぅうっ!!タカ丸……離し、て……も、出ちゃ……うぁあっ!?」



風呂から出ようと離れかけた長次の腰を掴み、タカ丸はさっきより強めに前立腺を刔った。



「やっ、あぁあああっ!そ、んなに、擦ったらっ……出、出る……も、イク………っ!!」



風呂の中で出してはいけないと、必死に射精感を堪える長次を嬲るようにタカ丸は腰を打ち付けた。



「いいよ、ほら……イッちゃいなよ長次くん……っ!!」



「ひぁっ!?やぁああああーーーーーっ!!」



ズンッと、一際深く貫かれた長次はとうとう風呂の中で射精してしまった。キュウキュウと締め付ける内壁に、タカ丸も長次の中で果てる。


「ふぅ……。ふふ、長次くん可愛いー。もう少しこのままでいたいけど、授業始まっちゃうから、もう出よっか〜。」


タカ丸は腕の中でグッタリとしている長次に名残惜しそうに口づけた。


















「………………ご飯、食べ損ねた…………。」



やっとタカ丸から解放されて風呂から上がった長次だったが、朝食の時間をとうに過ぎていたため、食いっぱぐれてしまった。

もういいや……と、諦めて校庭に向かう。




今日の午前の授業は5年生との合同実習だ。


「中在家先輩!一緒に組んでもらえませんか?」


「…………久々知………。」



5年と6年のペア組みで真っ先に長次に声をかけたのは久々知だった。



いいぞ、と返事をしようと口を開きかけると、



くぅううう〜と長次の腹が鳴った。


「………え、先輩?」


「………………スマン。」


驚く久々知に長次は恥ずかしくなり俯いた。そんな恥じらう長次に久々知がキュンとときめく。



「先輩、お腹減ってるんですか?良かったら俺のを食べます?」


久々知の提案に長次は顔を上げた。久々知のことだからもしかしたら豆腐を隠し持っているのかもしれない。


「……………良いのか?」


申し訳なさそうに窺う長次に久々知は満面の笑みで頷いた。



「もちろん!」


久々知に手を引かれ人目に付かない所へ向かう長次は忘れていた。





久々知が仙蔵に負けず劣らずの変態だということを………。















 
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