KIRI-REQU

□中在家長次のとある一日
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放課後になり、長次は図書室へと向かった。



日々のストレスも、本に囲まれることでだいぶ解消される。



ガラリと戸を開け、中に入った長次は頬を引き攣らせた。



「……………、何だこの有様は………っ!!」



いくつか本棚が倒れ、巻物や本が散乱しているではないか。


「な、中在家先輩ー!!た、助けてくださ〜い!!」


泣きながらしがみついてくる怪士丸を宥めながら、事の原因であろう人物を睨みつけた。


「何を、どうしたら、こうなるんだ?平、田村。」


2人は長次に気がつくと、睨みも気にせずしがみついてきた。


「中在家先輩!今日こそハッキリさせて下さい!!私と三木ヱ門のどちらが中在家先輩に相応しいかを!!」


毎度毎度同じ理由でケンカしている2人に長次は頭を抱えた。ここはガツンと言っておかなければ。


「平、田村。いつも同じことを言わせるな。2人とも少しは学習しろ。お前ら猿か。猿以下だな。私のため………、いや、生きとし生ける全生物のために地球上のなるべく片隅でピーーーーーするがいい。」



「中在家先輩!今のだとまるで滝夜叉丸と三木ヱ門が18禁的何かをしているように聞こえます!!」



側で聞いていた雷蔵が、固まってしまった2人の代わりにツッこんだ。



「……………それが目的。」



ニヤリと笑う長次に、雷蔵は苦笑するしかなかった。















夕ご飯を終え、風呂も済まし部屋に戻ると、小平太が抱き着いてきた。



「小平太………、暑苦しいから離せ。」


「やだ。あー、長次良い匂いするなぁー。」


「ウザい、小平太……。いつもいつも私の邪魔ばかりして………いい加減にしろこの駄犬が。犬は犬らしく地べたを這いつくばれば良い………。」



苛々の頂点に達した長次の、今日一番のドスの効いた発言に小平太は固まる………





ことはなく。





「長次のその冷めた目……萌えーーーーっ!!!!」


「っ!!!?」



まるで仙蔵みたいな反応を返す小平太は嫌がる長次をいけいけどんどーんと閨へと引きずって行く。






悔しそうに歯噛みする長次は切に願った。



誰か………



この暴君をヘコますほどの威力ある言葉を教えて下さい……………!!と。







〜END〜



お待たせしました!!ドS長次エロ無し版です(^o^)/


今度こそ荒川のマリアさんみたいに!!と思ったんですが、またもや掴めそうで掴めなかった………なぜ………(・_・;)



しかし、ドS長次は楽しい!!もう、縄標の代わりに鞭振るってそう(笑)


まぁ、小平太はアレですね。6年間長次の側にいたからドS的発言が効かなくなっちゃったんですね( ̄∀ ̄)


この話は時間軸的に『ドSな私は好きですか?』の前です!!密かにそんな設定で作ってました(笑)




では、大変お待たせしました!少しでも楽しんで頂ければ幸いです(*^o^*)






 
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