KIRI-REQU
□野外演習のその後に
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「はぅうっ!!だ、めぇ……っ!!も、イク……っ!!あっ、んんっ、あぁああああああーーーーーっ!!!」
後ろだけで達した長次の下半身が白濁で濡れ、とても卑猥に写った。
ヒクヒクと震える秘孔に、文次郎は限界まで張り詰めた己自身を擦りつけた。
「長次……っ、入れるぞ…。」
「……………………………。」
「……?長次……?」
「………………………スースー。」
「えっ!!?ちょ、長次ぃいいっ!!!?」
返事をしない長次を不思議に思い目をやると、あろうことかスヤスヤと穏やかな顔で眠っていた。
文次郎は焦った。長次に煽られまくった自分の股間が、パンパンに張り詰めて痛い。
嘘だろう?こんなところでお預けなんてくらったら気が狂う。
そう思い、長次を起こそうとしたその時。
「っぎゃあああああああっ!!文次郎が長次の寝込みを襲ってるぅうううううーーーっ!!!」
そこには、いつの間に戸を開けていたのか、小平太が立っていた。
「……………襲ってるとか言うな。同意の上だっ!!」
「嘘だぁ!!だって、長次寝てるじゃないかっ!!」
「さっきまでは起きてたんだよっ!!」
「ないない!だって長次、5日間ろくに寝てなくて、風呂に入るまでフラフラしてたんだぞ!?」
「……………………え?」
文次郎は嫌な予感がした。
長次は眠気が極限までくると、寝ぼけたような行動を取る。実際、その間の記憶が無いのだから本当に寝ぼけているのだろう。自分もそれを目撃していたから知っている。寝ぼけた長次が仙蔵にコブラツイストをかましていたのが記憶に新しい。
「全く!長次が帰って来たからって、見境なく盛るのはやめろよな!!」
ブチブチ文句を言いながら、小平太は長次を抱き上げた。
「長次、部屋に戻るぞ。こんなとこにいたら、何されるか解らないからな!!」
長次は、こんな悶着が起こっていることも知らずにスヤスヤと幸せそうに眠っている。
部屋から出て行く2人を呆然と見送り、文次郎は呟いた。
「………………、俺のコレはどうしたら良いんだ………。」
〜END〜
全然甘くなりませんでした!!
なーんーでー!?かなり待たせたのにっ!こ、こんな出来ですみません(°□°;)
少しでも楽しんで頂けたらなによりです。
〜おまけ〜
小平太と長次が部屋に戻った後の出来事です。
「俺のコレ、どうしたら良いんだ………。」
「知るか。早く仕舞え、汚らわしい。」
「っ!!仙蔵……と伊作!?」
いつの間にか、仙蔵と伊作が部屋に入って来ていた。
「せっかく長次が文次郎に会いたがっていたから、一緒の部屋で寝かせてやろうと思ってたのに、残念だよ。がっかりだよ。最低だよ。」
「ちがっ!あ、あれは長次が先に誘って………っ!!てか、寝ぼけた長次を寄越すなよ!!あいつの寝ぼけグセが悪いの知ってるだろっ!?」
「長次のせいにしてんじゃねえよ、このゴキブリ野郎が。」
黒微笑炸裂の伊作にたじろいだ。なんでコイツは長次のことになるとこうも腹黒いのか。
「っ、せ、仙蔵なら分かるよな?長次にコブラツイストくらってたから。」
長次の被害にあっている仙蔵なら、自分の言い分をわかってもらえるだろうと視線を投げた。
「コブラツイスト?何を言ってるんだ。あれは長次がジャレついてきただけだ。長次なりの愛情表現だ。」
「おめーが何言ってんだよ。」
恍惚とした表情を浮かべる仙蔵に、文次郎はドン引きした。何故こいつは長次のことになるとこうも気持ち悪くなるのか。
そういや、長次と恋仲になった時はこの2人に嫌がらせされたっけ。そりゃあ、もう陰湿な嫌がらせだった。ここでは口に出来ないほどに。
しかし、それに気づいた長次が2人を嗜めだいぶマシになったのだ。
「……………なんで、長次は文次郎なんかを選んだんだろ?」
「まったくだな。こんな汗くさい筋肉ダルマなんぞ、どこが良いのやら………。」
「お前らひでぇな。」
「あーぁ、こんな事なら、さっさと手を出しちゃえば良かったなぁ。」
さらりと恐ろしいことを伊作が言う。
「あ、そういえば………。長次、小平太が連れて行ったんだよね?大丈夫なの?」
「は?何が。」
「もう我慢出来ないから、今夜長次を食べちゃおうかなって、言ってたけど?」
「あぁ。そういや、この前小平太に襲われたって……長次が言っていたぞ。」
「「「…………………。」」」
「早く言わんかバカタレーーーーーッ!!」
「嘘だけど……って、文次郎行っちゃった。」
「ふん。睡眠妨害で小平太にボコられてしまえ。」
文次郎がボコボコにされるまで、あと数分−−−−−。