KIRI-REQU
□野外演習のその後に
2ページ/3ページ
本日やっと、6年ろ組が野外演習から帰って来る。
文次郎は自室で帳簿をつけていたのだが、ふと筆を止めた。
「……………そんなとこに立ってないで入って来たらどうだ。」
戸の外に気配を感じ呼び掛けた。その声に応じるように戸を開け入って来たのは、この5日間文次郎の頭の中を占めていた恋人だった。
「…………………ただいま、文次郎。」
風呂をすませて来たのか、寝間着に着替えた長次をチラリと見遣り、目立った怪我が無いか確認した。
(良かった………。特に大きな怪我はしてないみたいだな。)
「おかえり長次。無事に終わったみたいで良かった。」
長次に労いの言葉をかけ、帳簿を片付けようと机に向かう。すると……………
ぎゅぅうううーーーっ、と後ろから抱きしめられた。
「ち、長次っ!?」
「文次郎………、会いたかった………。」
肩にかかる長次の髪の毛から、ふわりと彼の香りがする。
普段からは考えられないその行動に、文次郎の分身が反応し始めた。
「ねぇ、文次郎……………。………しよ?」
「ッ!!?ちょ、長次………っ!?」
スリスリと頬を擦り寄せて甘える長次に理性が飛びかけるが、何とか踏み止まる。
「長次……?ど、どうしたんだ………?」
「?………別に、どうとも無い…。」
首を傾げる長次だったが、明らかにいつもと様子が違う。
「今日のお前……変だぞ。」
「…………………、だって、5日もシテない………。」
拗ねたように唇を尖らせる長次だったが、文次郎の股間に目をやりクスリと笑った。
「……………文次郎だって、我慢してるんだろう?ねぇ、早く…………、」
抱いて?
耳元で囁かれて文次郎は長次を押し倒した。
「………、こっちは、お前が疲れてるだろうからと思って我慢してたってのに………。覚悟しとけよ、5日もヤッてないから手加減できねえぞ。」
嬉しそうに頷く長次に文次郎は胸をキュンキュンさせた。
「長次、野外演習で頑張ってきたご褒美をくれてやる。」
「…………え?………っあ、ちょ………!!」
言われてすぐに自分の屹立を文次郎にくわえられ、長次は焦った。
「や、……文次郎………っ!!そんな事、するな……っ!!」
引きはがそうと文次郎の髪を引っ張るが、なかなか止めようとしない。それどころか、黙れと言うかのように軽く歯を立てられた。
「っい、たい………!」
やっと大人しくなった長次にほくそ笑み、長次をイかせようと追い立てた。
「んっ、も、んじ、ろ……っ!離して……、もう、出そう………。」
限界が近いのか、ピクピクと震え我慢する長次のモノをチュウッと吸い上げた。
「はぅっ!?や、ダメだ、って…っ!!あ、もぅ………ぃ、イク……っ!!」
びくんっと一度痙攣し、長次は文次郎の口内に白濁を吐き出した。
「………ん、濃……。長次、もしかしてこの5日間、してなかったのか?」
野外演習で気を張っていて、一人でする暇も無かったのだろうと、文次郎は思ったのだが、長次の答えは違った。
「……………、文次郎とじゃないと………感じない、から………。」
「……………え?」
「一人でしても、気持ち良くない……。想像じゃなくて………本物の文次郎と、したかったから……我慢、してた………。」
長次の言葉に、文次郎のモノが大きく反応した。文次郎も、5日間ずっと自慰もせずに我慢していたのだ。長次が頑張っているから、自分も耐えなければ……と。
早く、入れたい。めちゃくちゃに突き上げて、長次を乱れさせたい。
そう、逸る欲望を何とか抑えつける。いきなり入れては長次を傷つけてしまう……。しっかりと、ほぐさなくては。
指を唾液で濡らし、一本長次の秘孔にゆっくりと押し入れた。
「………んっ!!ふ、あ……っ、もんじ、ろ…っ!!」
長次の内壁が震え、文次郎の指をもっと奥へと誘う。
入り口がだいぶ解れてから、指を2本に増やした。
ぐりぐりと前立腺を擦ってやると、一度達した下半身が、首をもたげ始めた。
「ぁう……っ!!文次郎っ、そこばっかり、擦ったら……っ、また、イッちゃう……っ!!」
「ああ、イッとけ。そしたら、長次のナカ、たくさん気持ち良くさせてやる。」
その言葉に長次の内壁が文次郎の指をキュウキュウと締め付けた。
文次郎は指を1本増やし、長次の中を思い切り掻き乱した。
「あっ、やっ、やぁあああーーーっ!!もんじろっ……やだぁ!!そこ、ばっかり……っ!」
前立腺ばかりを執拗に擦りあげ、長次を追い立てた。もう、限界なのか、また張り詰めた屹立がプルプルと震えている。