KIRI-REQU
□空オーケストラ
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「長次、そんなに唇噛んでたら切れちゃうよ?」
言いながら伊作はペロリと長次の唇を舐めた。驚いて口を開いた長次の隙をついてキスをした。舌を絡めて、クチュクチュと口内を嬲る。
「ん……っ、はぅ、や、やめて……い、さくっ!!」
向けられたままのマイクが、濡れた音と小さな喘ぎ声を拾う。長次は、自分のみっともない声を聞いてしまい、羞恥で涙を零した。それが、更にみんなの行為をエスカレートさせる。
「ん?長次、伊作とのキスが気持ちいいのか?………乳首、立ってるぞ?」
「そっ、そんなこと…言うな……仙蔵、の馬鹿っ!!」
悔しくて恥ずかしくて、長次は悪態をつくが、仙蔵にお仕置きとばかりに思い切り突起を抓られた。
「いっ!!?やっ、痛っ…!!ぁっ、やめ、てっ、せんぞっ!ひぁああーっ!!!」
グニグニと力いっぱい捏られてジンジンとした痺れが全身を駆け巡った。
「長次、胸で感じてるんだぁ。ココ硬くなってきてるぞ?」
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえ、まさか…と思い目をやると、小平太が長次のズボンと下着に手を掛けていた。
「こっ、小平太!待っ……!」
ズルッ
「っひぇ!!」
クーラーの冷気が当たり、身を竦める。あまり他人に見られたくないところが露になり、長次は焦った。
………これは、本気でヤバいんじゃないのか?
悪ふざけの域を越えた行為に、長次はパニックを起こしかける。
「や、やめて………。こんなの、良くない……っ!!」
「ふっ……何を今更……。」
仙蔵に鼻で笑われたが、それでもなんとか止めてもらおうと訴えた。
「こういうのは……好きな人とするものだ………。」
「なら良いじゃない。僕達は長次の事が好きだし、長次だって僕達のこと嫌いじゃないでしょ?」
「そ、れは………。」
伊作たちの事は好きだが、好きの種類が違う。
「喧嘩にならないように、ちゃんと順番も決めて来たんだから。」
にっこり笑う伊作に愕然とした。順番って……、まさか、5人とも相手にしろと?
カラオケに誘ったのも、計画の一つだったのを知り、長次はのこのこ着いて来てしまった自分の軽率さに腹がたった。
「長次。長次のその悔しそうな顔、たまんない。」
舌なめずりする小平太に、キュッと男根を握りこまれ身を竦める。
「大丈夫。長次が気持ち良いことしかしないから。」
くちゅ……っ
「あっ、うそ……っ、ゃ、やめて小平太!き、汚い、から!」
長次の男根を躊躇いなくくわえ込んだ小平太を引きはがそうと腕を伸ばすが、文次郎に押さえ付けられた。
「あっ、やっ、やだぁっ!!放して……っ、やめて、小平太!!」
じゅくっじゅくっじゅぼっ
「ひっ、やだ……、その音、嫌っ!!」
足元を押さえ付けていた留三郎が、マイクを小平太の口許に向けている。そのせいで、粘液の混ざり合う音が嫌でも聞こえてしまうのだ。
「あ…、ん、も…だめ。小平太、放せ……。だ、出したい………。」
ピクピクと震える屹立で、長次が限界だと分かった小平太は口を離すどころか逆に、ちゅうちゅうと鈴口を吸いだした。
「んぁああっ!?こ、へい、たっ!!やだぁっ!!そ、んなに……吸ったら、ぁ……っ!い、イク………っ!!」
ビュクッビュクッビュクッ
「っ、ん……。」
ゴクリ、ゴクリ…と、小平太が喉を鳴らしながら精液を飲む音が響き、長次はボンヤリとそれを聞いていた。
「っぷは!……ん、ごちそうさま。」
小平太は、飲み切れずに顎につたった白濁を指で掬い取り、指全体にソレを絡めた。
「長次、そのまま力抜いてて。」
グッタリしている長次に声を掛け、小平太は長次の秘孔に指を添えた。すると、縁をなぞられた長次は我に返り抵抗しだした。
「やっ、ホントに嫌……っ!!!やめて小平太、お願いだ、からっ……うぁあああっ!!?」
抵抗虚しく、小平太は遠慮なく指をズブズブと埋め込んでくる。
「う……ぃ、痛……っ!やだ、抜いて……!ぁうっ!!」
暴れる長次を難無く押さえ付け、2本3本と指を増やしていく。
「うん、だいぶ柔らかくなった!!長次、入れるぞ?」
「やっ、やだぁーーーっ!!」
ヒタリ…と先端が宛がわれ、徐々に秘孔に食い込んでくる。あぁ…もうダメだと覚悟を決めたその時、
「何やってんだ?お前たち。」
「…えっ!?第三協栄丸さん!?」
いきなりガチャッとドアが開き、顔を見せたのは、学校の近くで魚料理店を開いている第三協栄丸だった。