KIRI-REQU

□タソガレドキ忍者による性教育
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「長次くん、女と男の性行為がどんな風なのか知ってる?」


「………ん、それくらいなら、知ってるけど………。」


「男同士も同じだよ。ヤり方はね。…………………あるだろう?男にも。突っ込める穴が。」



雑渡の言葉に、しばし考え込んでいた長次だが、何かに思い当たったらしい。


「……………………まさか。」


「そう、お尻の穴に突っ込むんだよ。」



「…………っ……知らなかった………。」



意外な事実を知ってしまい、感心してしまった長次だが、自分に降り懸かろうとしている災難に気づけないでいた。




「と、言うことでさっそく実践に入ろうか♪」



「…………………え?」



ノリノリで発言した雑渡に長次は今さらながら危機感を抱いた。




後退りする長次に気づき、雑渡が素早く足払いを仕掛ける。



ドサァッ


「……っ!!!」



しりもちをつく長次に雑渡が覆いかぶさった。



「………っ、こ、こういう事は好きな人と、って………!」



「うん、私たちは長次くんが好きだから大丈夫。長次くんは私たちが嫌い?」



「……………嫌い、ではないけど……。」



「なら、良いじゃないか。」



「ちょ、ちょっと!!」



「大丈夫。無茶はしないし、順を追ってやるから。」



そう言って雑渡が長次の上から退き、代わりに高坂が目の前にしゃがみ込んだ。



「お前、ちゃんと唇の手入れしろよ?カサカサじゃないか。」


フニフニと唇を指でつつかれて長次は顔を背けた。


「…………余計なお世話だ。」


「だって形も良くて柔らかいのに、勿体ないだろ。」


「……な、んむぅーーっ!?」


何が、と問おうとしたら唇を塞がれた。…………口づけで。


「は……ゃ、め……んぅっ!」


頭を振って逃れようとしたら、後頭部をガッチリ掴まれて固定されてしまった。呼吸するために薄く唇を開くと、待ってましたとばかりに舌を入れられ、口内を嬲られる。


「気持ち良い?長次くん。まずは、こうやって口吸いをして気分を高めるのが基本かな。」


雑渡が解説していくが、長次はそれどころではなかった。


(い、息が………っ!)


呼吸のタイミングが掴めず、息苦しくてしょうがない。



くちゅ…くちゅ…ちゅくぅ…



「は…っ……も、…やめ…!」


どんどんどんっ、と高坂の胸を叩き暴れだす長次に、仕方なく唇を離してやった。すると……


ばっちぃぃぃいんっ!!



 
長次は思い切り高坂の頬を叩いた。唇を噛み潤んだ目で睨みつける。まぁ、怖くないけど。


「っ、いってぇ………。んな怒ることないだろ。初めてじゃあるまい………し…………ぇ?…………ま、まさか……。」



まさかと思い長次を見てみると、頬を真っ赤にしている。



そんな長次の反応に高坂はニヤニヤ笑った。その顔にムカつき、また殴りかかろうと立ち上がろうとしたが、脚に力が入らない。



「長次、腰砕けたのか?」


今度は山本が長次の側にしゃがみ込み、着物に手をかけた。


「えっ、ちょっ………!!」


止める間もなく上着を剥ぎ取られた長次は、身の危険を感じ逃げようとする。しかし、腕を掴まれ引き倒された。


「逃げるな。………わざわざ実践してるんだから、ちゃんと覚えろ。」



頼んでねぇよ!!と心でつっこむ長次だが、次に何をされるのか分からず怖くなった。



仰向けに寝転がる長次に覆いかぶさり、山本は首筋に唇を寄せた。


「………っん!な、何!?」


首筋に感じたピリリッとする感触に長次は身をよじった。


「情事では、こうやって印をつけることもあるんだよ。陣内、長次くんが見えるところに付けてやって。」


雑渡の指示通りに、今度は胸元を吸った。


「んぅ…っ、ぁ……赤く、なった?」


まるで鬱血したように赤い点が出来ている。長次が感心している間も、山本は鎖骨やら脇腹やらにせわしなく跡を残していく。


「ちょ……もう、分かったからやめ……ひゃうっ!?」


制止の声をあげる長次だったが、乳首を舐められくすぐったさに身を竦めた。


「どう?気持ち良い?」と雑渡に尋ねられたが、首を横に振った。


「…………くすぐったい。」



そんな長次の返答を聞いた山本は、それならば……と今度は乳首にガプリと噛み付いた。


「あっ!ぃ…いたいっ……!」


歯でキリキリとすり潰される度に、妙な感覚が全身を駆け巡る。



「ん、ゃ……めて……っ。」




髪を引っ張って引きはがそうとする長次に、山本はある事に気づきニヤリと笑いかけた。



「嘘つきだな長次。ココが反応してるぞ。本当は気持ち良いんだろう?」


わずかに立ち上がり始めた男根を、袴ごしに撫であげた。


ビクッと震える長次にほくそ笑み腰紐に手をかけるが、それを制止する声に動きを止めた。



「山本さん、そこからは私の番ですよ?代わって下さい!」



山本は一つため息をつくと長次から離れ、諸泉と交代した。






 
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