KIRI-REQU
□タソガレドキ忍者による性教育
3ページ/5ページ
「長次くん、女と男の性行為がどんな風なのか知ってる?」
「………ん、それくらいなら、知ってるけど………。」
「男同士も同じだよ。ヤり方はね。…………………あるだろう?男にも。突っ込める穴が。」
雑渡の言葉に、しばし考え込んでいた長次だが、何かに思い当たったらしい。
「……………………まさか。」
「そう、お尻の穴に突っ込むんだよ。」
「…………っ……知らなかった………。」
意外な事実を知ってしまい、感心してしまった長次だが、自分に降り懸かろうとしている災難に気づけないでいた。
「と、言うことでさっそく実践に入ろうか♪」
「…………………え?」
ノリノリで発言した雑渡に長次は今さらながら危機感を抱いた。
後退りする長次に気づき、雑渡が素早く足払いを仕掛ける。
ドサァッ
「……っ!!!」
しりもちをつく長次に雑渡が覆いかぶさった。
「………っ、こ、こういう事は好きな人と、って………!」
「うん、私たちは長次くんが好きだから大丈夫。長次くんは私たちが嫌い?」
「……………嫌い、ではないけど……。」
「なら、良いじゃないか。」
「ちょ、ちょっと!!」
「大丈夫。無茶はしないし、順を追ってやるから。」
そう言って雑渡が長次の上から退き、代わりに高坂が目の前にしゃがみ込んだ。
「お前、ちゃんと唇の手入れしろよ?カサカサじゃないか。」
フニフニと唇を指でつつかれて長次は顔を背けた。
「…………余計なお世話だ。」
「だって形も良くて柔らかいのに、勿体ないだろ。」
「……な、んむぅーーっ!?」
何が、と問おうとしたら唇を塞がれた。…………口づけで。
「は……ゃ、め……んぅっ!」
頭を振って逃れようとしたら、後頭部をガッチリ掴まれて固定されてしまった。呼吸するために薄く唇を開くと、待ってましたとばかりに舌を入れられ、口内を嬲られる。
「気持ち良い?長次くん。まずは、こうやって口吸いをして気分を高めるのが基本かな。」
雑渡が解説していくが、長次はそれどころではなかった。
(い、息が………っ!)
呼吸のタイミングが掴めず、息苦しくてしょうがない。
くちゅ…くちゅ…ちゅくぅ…
「は…っ……も、…やめ…!」
どんどんどんっ、と高坂の胸を叩き暴れだす長次に、仕方なく唇を離してやった。すると……
ばっちぃぃぃいんっ!!
長次は思い切り高坂の頬を叩いた。唇を噛み潤んだ目で睨みつける。まぁ、怖くないけど。
「っ、いってぇ………。んな怒ることないだろ。初めてじゃあるまい………し…………ぇ?…………ま、まさか……。」
まさかと思い長次を見てみると、頬を真っ赤にしている。
そんな長次の反応に高坂はニヤニヤ笑った。その顔にムカつき、また殴りかかろうと立ち上がろうとしたが、脚に力が入らない。
「長次、腰砕けたのか?」
今度は山本が長次の側にしゃがみ込み、着物に手をかけた。
「えっ、ちょっ………!!」
止める間もなく上着を剥ぎ取られた長次は、身の危険を感じ逃げようとする。しかし、腕を掴まれ引き倒された。
「逃げるな。………わざわざ実践してるんだから、ちゃんと覚えろ。」
頼んでねぇよ!!と心でつっこむ長次だが、次に何をされるのか分からず怖くなった。
仰向けに寝転がる長次に覆いかぶさり、山本は首筋に唇を寄せた。
「………っん!な、何!?」
首筋に感じたピリリッとする感触に長次は身をよじった。
「情事では、こうやって印をつけることもあるんだよ。陣内、長次くんが見えるところに付けてやって。」
雑渡の指示通りに、今度は胸元を吸った。
「んぅ…っ、ぁ……赤く、なった?」
まるで鬱血したように赤い点が出来ている。長次が感心している間も、山本は鎖骨やら脇腹やらにせわしなく跡を残していく。
「ちょ……もう、分かったからやめ……ひゃうっ!?」
制止の声をあげる長次だったが、乳首を舐められくすぐったさに身を竦めた。
「どう?気持ち良い?」と雑渡に尋ねられたが、首を横に振った。
「…………くすぐったい。」
そんな長次の返答を聞いた山本は、それならば……と今度は乳首にガプリと噛み付いた。
「あっ!ぃ…いたいっ……!」
歯でキリキリとすり潰される度に、妙な感覚が全身を駆け巡る。
「ん、ゃ……めて……っ。」
髪を引っ張って引きはがそうとする長次に、山本はある事に気づきニヤリと笑いかけた。
「嘘つきだな長次。ココが反応してるぞ。本当は気持ち良いんだろう?」
わずかに立ち上がり始めた男根を、袴ごしに撫であげた。
ビクッと震える長次にほくそ笑み腰紐に手をかけるが、それを制止する声に動きを止めた。
「山本さん、そこからは私の番ですよ?代わって下さい!」
山本は一つため息をつくと長次から離れ、諸泉と交代した。