KIRI-REQU
□ドSな私は好きですか?
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「ち……長次っ!もぅ、限界…!!頼むから、入れさせて……?」
「……………だめ。まだ、我慢できるだろう?」
ー−−−私のことが、大事なのなら………。
事の発端は、昼休み。用具室に偶然居合わせた数人で談笑していると、話題はいつしか長次のことになっていて………。
「中在家先輩がたまに見せる冷めた目って、すごくゾクゾクするんですよねぇ……。」
「あ〜、わかるよー鉢屋くん。僕も、冷たくあしらう長次くんって大好き。かわいーもんねぇ。」
「俺、中在家先輩の縄で縛られてみたい………。」
縄梯子を返しに来た鉢屋三郎、明日の3・4年合同授業で使う用具を借りに来た斉藤タカ丸と次屋三之助は、長次が実はドSだと知っている数少ない人物だ。
そしてもう一人、たびたびドSな長次の餌食になっている6年生、食満留三郎は自他共に認めるドMだったりする。
「お前らなぁ、用が済んだんなら部屋に帰れよ。邪魔だろうが。」
「………食満先輩だって、この話題に興味あるくせにぃ……。つれないなぁ。」
三郎がわざとらしく唇を尖らせた。
「留三郎くんは良いよね。結構長次くんに構ってもらえてるし。そういえばこの前、『地球上の酸素がもったいないから喋るな。』って言われてたね。」
「っな、何でそれを……っ!」
「俺も見てましたよ。そのあと食満先輩が明らかに嬉しそうな顔するから、中在家先輩舌打ちしてましたよね。」
「……中在家先輩、ドSなんだから。喜んだらダメですよ。」
「う、うるさいっ!!早く帰れって言ってるだろ!!!」
顔を赤くして怒鳴る留三郎は3人を追い出そうとするが、なかなか出て行こうとしない。
「怪しいな〜、留くん何でそんなに僕たちを追い出そうとするの?………ぁ、もしかして。」
「…………………私と待ち合わせしてるから、か?」
「「長次(くん)!!」」
「「中在家先輩っ!!?」」
いきなりのご本人登場に4人は度肝を抜かれた。
「なかなか来ないと思って来てみれば………。今日はもう、止めとくか?」
「…………えっ………。」
留三郎の、ガッカリしたような悲しむような表情に、長次は小さく笑んだ。
「……嫌なら、ここにいる人数でやるか。」
「っ!!!?」
長次の言葉に、留三郎が息を飲んだ。
「あの……、中在家先輩?やるって、何を………。」
「何って…………………。夜の、営み?…………と言っても、まだ夕方だけど、な。」
「「「…………えっ!?」」」
6年生以外の3人は、驚いたように目を見開いた。
「嫌なら、出て行けば良い。」
3人はゴクリと唾を飲み込んだ。皆、長次の事が好きなのだ。もちろん、そういう対象で。
皆に出ていく意志が無いことを確認した長次は、用具室の戸を閉め、内側からつっかえ棒をして4人の元に歩み寄った。
「たっぷりイジメてやるから、せいぜい楽しませろよ……?」
「見られてるだけで勃つなんて…………、この、変態。」
「長次くんにそんなイヤラしい目で見つめられたら、誰だって勃っちゃ、ぅあっ!!?」
「……………口答えするな……タカ丸。」
そそり勃った屹立を長次に踏まれてしまい、タカ丸は歯を食いしばった。
(危な〜……、イクかと思った…………。)
自分に、そんな性癖があったとは驚きだが、おそらく長次が相手だからだろう。苦痛に歪む自分の顔を見つめてくる長次の恍惚とした表情が、更に己の欲望を掻き立てる。
「……………三之助、お前もう限界なのか?」
長次の目が三之助に向けられた。正しくは三之助の股間に、だが。ダラダラと先走りを溢れ出している。
「三之助。準備が出来るまで我慢できたら、ご褒美をくれてやる。」
「………え?中在家、先輩?」
おもむろにタカ丸から足を離した長次は、少しだけ離れた所に腰を下ろし、袴を脱いで脚を大きく開いた。唾液で指を濡らし、自分の秘孔を解していく。
くちっくちっくちゅぅっ
「は………んぁ……くっ…。」
自慰をする長次に4人の視線が釘付けになった。いつもの長次からは想像もつかない恥態に興奮が増すばかりだ。
3本の指で中を確認した長次は、指を抜き三之助を手招きした。
「ご褒美だ。………入れて良いぞ。」
「「「「ぇえっ!!?」」」」
驚いた声と、残念がる声が同時に響いた。
「安心しろ。ちゃんと我慢できたら、いくらでもヤらせてやる。ただし、見てる間は自慰するなよ?破ったら速攻で外に放り出すからな。」
長次の一瞥で、本気なのだと悟る。3人は黙って、己の欲望を吐き出してしまわないようにひたすら耐えた。
「………………、どうした三之助。………………もしかして、初めて、か?」
立ったまま動こうとしない三之助に、まさかと思い問うてみると、顔を赤らめ俯いてしまった。
「………そうか………。」
長次は自分の尻をわし掴み、左右に割開いた。
「………ほら。ここに、入れるんだ。先端を当てて………そう。そのまま腰を進めてみろ。」
三之助は言われた通りに長次の中に、己の先端を埋め込んだ。初めての感覚に動きが止まるが、長次の脚が腰に絡み付き引き寄せられ、とうとう全て納めてしまった。