KIRI-REQU

□発情期の時期になりました。
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ずんっずんっぐちゅうっ


「あ、あ、ああっ……、痛いっ!も…やだぁ!!ゆ、許してぇ……っ!!」



背と尻にあたる柔らかな毛と、顔の横に置かれた前脚で、今自分が置かれている状況を、嫌と言うほど思い知らされる。



ハッハッハッと獣の息遣いが耳元で響き、さらに泣けてきた。


ぐちっぐちっぐちゃっ



「ん、はぁっ、ぁあ……、ひっ!?ぅああああっ!!!」



不意に獣の屹立が前立腺を擦りあげ、その刺激でついに達してしまった。



「あ……ぅ、うそ……っ、ぅう……ひっく、も、もうやだぁ………っ!!」



なおも抜き差しされる屹立に感じ入っている自分が、まるで獣になってしまった錯覚に陥ってしまう。


もう、だめ……、助けて。




「うっ、ぐすっ……た、助けて、誰かぁ……うあぁっ……。」


長次の脳裏に、一緒に鍛練していた2人の顔が浮かんだ。




「ぐすっ…ぐすっ……ぅう〜!や、めて……。助けて……ぁ、……お願い……助けてっ!小平太ぁぁあっ!!文次郎ぉっ!!!




喉が裂けるほどの声を張り上げ、必死に2人に助けを求めた。



その声に、ピクリと獣が反応した。


「こんなの、ぃ、やだっ……!!小平太っ、文次郎!!!!ぅああぁん!!ぐすっ……ひっく……た、すけ…っ。」




…………長次……?ーーーーー



「え……?」



「長次っ!?どうした?泣いてるのか!?」



聞き慣れた声に目を開くと、背にあたっていた毛の感触が消え、前脚が人の腕に変わっていた。驚き、顔を上げると、獣の姿が消え、代わりに小平太と文次郎が心配そうに顔を覗き込んでいた。




「……………な、んで……?」





















『助けて…小平太!文次郎!』


長次の悲痛な叫び声が聞こえた気がして、2人は意識を覚醒させた。

祠の前で倒れて、どうしたんだっけ………?



霞みがかった視界が徐々に晴れて行き、まず目に入ったのがビリビリに裂かれた制服だった。呆然と自分の下に目をやると、ほぼ全裸に剥かれた長次が、肩を揺らして嗚咽を漏らしていた。



「…………………長次……?」


思考が回りだし、目の前の光景に驚いた。


あの長次が、声を出して泣いている………? 



「どうした、泣いてるのか!?」






「ぁ、………こ、へ…た?ぁ……ひうぅ…っ、こ、恐かっ、た…っ!!ぐずっ」


「長次っ?どうして……んあっ……!?な、何だ…、何でこんな…っ!?」



長次に気を取られて気づけなかったが、自分の雄の部分の違和感に目をやると、己の屹立が、深々と長次の中に埋め込まれていた。



「こ、小平太………っとりあえず、抜いて……。」



頬を赤く染め涙目で見上げてくる長次に、思わずゴクリと喉がなった。




さっきまで、夢を見ているのだと思っていた。自分達が獣になって、長次を襲う夢。まるで、発情期の犬みたいに………。長次に対して邪まな感情をもっている、自分の願望が見せている夢だと…………。


でも目の前の長次は、夢と同じ恰好で自分に貫かれていて…。



「長次…………ごめん!!」


「えっ!?ああっ!!」


グイッと長次の身体を起こし、胡座をかいた自分の脚に座らせた。もちろん、挿したままで。自分の体重で、さらに奥まで小平太を飲み込んでしまった長次は、目を見開き背をのけ反らせた。



「あ、あぁ……っ、ど、して…っ!?」


困惑する長次の前に、文次郎が膝をつき頬を撫でた。


「悪い、長次…。そんな恰好見ちまったら、我慢なんて出来ん。」



「もんじ…っん、…はぁっ……ぅむ……ん……っ。」


クチュクチュと水音をたてながら長次と文次郎の舌が絡みあった。口内を好き勝手に蹂躙され、息が苦しくなってきたころに、ちゅっと唇が離れて行った。


「長次………、さっきの蹴りは、なかなか効いたぞ?」


「っ!!!?」



文次郎も気づいていた。さっきまでの夢が現実だということに。獣になってしまったのは、まぁ祟りといったところか。


「しかし、ヤバかったな。獣ってのは、ああも己の欲望に忠実なモンなのか?」


「まぁ、今は発情期の時期だからな。」




「え……、まさか、あの獣って………。」



「今頃気づいたのか長次?」



いやいや、そんな絵本の中の物語じゃないんだから………。










「ね、長次。そろそろ動いて良いか?」


「え?っああ!!ま、待って……っ!!抜いてって、っひあぁあ!や、やめて、動かすなぁっ!!」


長次の腰を掴み上下前後に動かして、自分の腰を突き上げてやると、ガクガクと揺さぶられながら乱れた。


「あっあっんぁあっ!!っひあ!!?も、もんじろっ?」



前にいた文次郎が、長次と自分の屹立を合わせて握り、扱きだした。小平太に突き上げられる度に2人のモノが擦れあい、痺れるほどの快楽をもたらす。



「ひぅっ!!も、んじ…ろっ、あっやだぁ…もぅ…で、出るぅっ!!!」



長次の絶頂が近いことを知り、小平太はめちゃくちゃに長次の中を掻き乱し前立腺を攻め立てた。



「ぁあっ、んあっ!!こ、へーたぁっ!!いい、すごく、ぃ…っ!!あぅっ、も、っとぉ!!」


「ふふ、長次、ヤラシー。」


「もんじろ、もっと……擦って?んっ、あっ…くぅ!はぅうっ、気持ち、い…っ!」




 
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