KIRI-REQU

□まずはお互いを知りましょう
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「………く…で………れ…。」
モソモソと呟く長次に


「だめ、ちゃんと私に聞こえるように言ってくれないと、ね?」


ぐっと唇を噛み泣きそうな顔で見上げてくる長次に、悪いと思いつつも、そこはきちんと聞いておきたかった。



「………………………………、お……奥まで、全部、入れてくれ………。痛くても、我慢する、から………。」


ずんっ



「っひぁ!!!っんぁぁああああ!!!」


奥まで一気に突っ込まれ、背をのけ反らせた。



「ふふ……、今の台詞は、効いたねぇ。」


動きを止めて待っていた雑渡だが、長次の息が整ったのを確認すると、ユルユルと律動を開始した。


「ここを、突いて欲しくて、たまらなかったんでしょう?」


動く度に前立腺をえぐり、長次を翻弄する。


「あ、あ、ぁう!……ぁ、ん…すご、く………ぃい……!!も、もっと…!!」


長次は思っていた以上の快楽に思考が追いつかないのか、自分がはしたなく喘いでいるのも気づいてないらしい。


「長次くん、初めてのくせに、こんなに乱れて………淫乱。」

耳元で囁くと、長次が真っ赤な顔をして目を潤ませた。


「そんな顔して………誘ってるの?……もっと、激しく突いてあげようか?」


長次の困った顔を見たくて、意地悪気に言った雑渡だったが、

「ぅん………もっと、激しくして……もっと…奥まで、頂戴?」


はっきりと誘い文句を口にした長次に目を見開いた。いつもの長次とのギャップに戸惑ってしまう。

そんな雑渡の様子に気づき、長次は恥ずかしそうに俯いた。


「………こんな、はしたない私は………嫌か?」


「嫌じゃない。むしろ、嬉しいかな。君には嫌われてるかもって、思ってたから。」



「……………嫌いじゃない。っん、あっ…ちょっ…い、きなり!」


嫌いじゃないと聞いて、雑渡は長次の望み通り動きだした。


ずんっずんっぐちゅうっ


奥まで激しく腰を突き上げる度、キュウキュウと締め付ける内壁に、長次がどれ程感じているのか教えられる。


「ん、はぁ…長次くん、そろそろイクよ?後の子がふて腐れてるからね。」


そう言い、与四郎に目を向ける。壁にもたれ掛かり傍観していた与四郎は、視線に気づくとフイッとそっぽを向いた。


彼もよく我慢している……と感心していると、


「あ、ぅあ、んん……っ、も、もう……出る!!……っくぅ、ぁぁああああっ!!!」


びゅくっびゅくっと長次が勢い良く射精し、思わず締め付けてしまった雑渡のモノも、ビクビクと震えて、中で白濁を吐き出した。


全て出し切り、ズルリと抜くと長次は布団の上に崩れた。


「……………長次、まだくたばるのは早いぞ。」


雑渡が上から退いたと思ったら、代わりに与四郎が覆いかぶさってきた。


「あ……ぅそ……ちょ、ちょっと……待って………。」


「無理。」


ジュプッと粘液の混ざり合う音を立てながら、与四郎のモノが一気に押し込まれた。


「っ!!!ぃやっ…あぁああああっ!!!」


雑渡が出した精液で、痛みもなく奥までスルリと入った。しかし、雑渡ほどでは無いとはいえ与四郎のも、かなりの質量だ。

「っく……、長次の中、すごく気持ちいいな。」


ずんっずんっと奥まで突いてくる与四郎だが、あきらかに態とイイところを外してくる。気持ちいいけど、もどかしくて……このままではいつまで経ってもイケない。


「っ……す、錫高野……っ!」

与四郎に前立腺を突いて欲しくて口を開きかけたその時、











「みんな大した怪我じゃなくて良かったですね。」


「ホントだね。手当も割と早く終ったしね。」


「あれ?中在家先輩、もう帰っちゃったのかな〜?」





壁の隣、保健室から、手当を終えて戻ってきた委員達の声が聞こえた。



ちょっと待て。向こうの声が聞こえると言うことは、逆にこちらの声が向こう側に聞こえてしまうというわけで………。


「錫高野、早く抜い…っひんぅ!!!」


抜くように指示したのに、律動を再開された。しかも、さっきまで外していた前立腺を的確に突いてくる。


「声、我慢しろよ……、じゃないと長次の喘ぎ声、向こうに筒抜けだからな。」


この緊迫した状況で与四郎のドSスイッチが入ってしまったようだ。


「ん、ん、んぅ………!ぅぁ……んんーーー!!!」


布団を噛み、声を必死に抑えようとする長次を弄ぶかのように、与四郎は激しく打ち付ける。






「みんな、お疲れさま。食堂のおばちゃんがおやつを用意してくれてるから、貰いにいこう。」


遅れて入ってきた伊作が、後輩たちに声を掛ける。


「伊作先輩、また中在家先輩を誘って花札しても良いですか?」


「長次が良いって言ったらね?あれ……、その花札、君達がやってたの?」


「いえ、私たちが戻って来たときには、こうなってました。」

「おかしいな。長次は几帳面だから、散らかしたまま帰るなんてしないのに………。」






その言葉が聞こえた長次はビクッと肩を震わせた。伊作くらいになれば、ちょっとの物音でもこちらの存在に気づくはず。





 
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