BL小説

□表現なんて人それぞれ
1ページ/1ページ

「高杉…ちょ、ちょっと待てって…」

「待たねぇ」

「会ったと思ったらいきなりかよ?」

「俺に抱かれるのは嫌か?」

「そうじゃねぇけど……あっ…やめろ……」





いつもそうだ。

フラッと現れすぐに押し倒してくる。

俺の気持ちなんてどうでも良いのかよ…。











「銀時、もう乳首尖らせてるじゃねぇか、俺に抱かれたかったんだろ?」

「あっ…くっ……んな訳あるかよ」

「ククク…相変わらず素直じゃねぇな」

「あぁっ!た、高杉…いきなりそこは…」

「俺は早くお前ん中にぶち込みてぇんだよ」

「テメェ……んっ…ふざけんな…」

「なんだ、前も弄られてぇか?」

「あっ…くそっ……」





指を突っ込まれ、前を扱かれ悶えるしか出来ない。

気持ち良いけど強引にも程がある。

好きじゃなかったらただの強姦にしかならねぇよ。












「高杉……あぁっ…もうダメだって……」

「ククク…挿れて欲しくて堪らねぇのか?………っ!」

「んぁぁっ!あっ…はぁっ…」

「っ……旨そうに呑み込んでる…お前にも見せてやるよ…」

「あっ…やっ…こんな格好させんな」





俺の脚を肩に乗せ上から深く確実に良い場所ばかり突いてくる。

自分が抉られてる姿なんか見れるはずもなく、恥ずかしくて顔を背けた。





「銀時…ちゃんと見てろ」

「無理だって……んぁっ…あ、脚降ろせ…」

「仕方ねぇな……その代わり中に出すからな…」

「あぁっ……ダメだ……イクっ…イクっ」

「っ……すげぇ締め付けだな…触ってやるから一緒に出せよ……」





奥まで響く律動と前を握られる快楽に意識が遠退きそう。

上手く呼吸の出来ない鳴き声で絶頂ギリギリまで自分を追い込む。

それが高杉を締め付け苦しそうな切ない顔をしている。

俺だけしか知らない顔だ。





「もう……出すぞっ!」

「っあぁぁぁ!」












放出した脱力感で天上を見上げた。

高杉は好きだとか、愛してるとか言葉にしてくれねぇ。

キスだって俺からしないと……。





「なぁ高杉、俺のこと愛してんの?」

「てめぇは何を望んでんだ?」

「だってよ、好きとか言わねぇじゃん、それにキスだって……」

「ククク…銀時、そんなもんが欲しいのか」

「そんなもんって……んっ…ふぅっ……」

「銀時、愛してるぜ」





高杉からのキスは煙管の香りがした。

愛してるの言葉だって、こいつらしい言い方だ。

こんなヤツきっと俺にしか愛せない。






.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ