shuffle!!

□作品という境界線を越えて君と出会えた奇跡
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真っ白なとても不思議な扉。
どうやらそれは異世界と異世界を繋ぐ扉なのだと言われている・・・・・
勇馬は扉を見つめた。
まだ誰も知らない世界があるのだとしたら、その世界を知りたいと彼は思っていた。
そして彼は扉をゆっくりと開いた。
すると、そこには・・・・・・




作品という境界線を越えて君と出会えた奇跡




(ここ・・・・・は?)
勇馬は目を細めた。
そこは外だった。まだ陽が照りつけて眩しい時間帯だろう。
勇馬は都会のように人が混雑している交差点の真ん中に立っていた。
〜♪〜〜♪〜〜〜♪
(・・・・・・?)
音がする。音楽だ。
ここはどこだかわからないが勇馬は音のする方へ歩いた。

たどり着いた先では野外ライブのようなものをしていた。
野外ライブのわりには人が多い。
(どっかの気前のいい人気アイドルなのかな?)
さっきまではずっと演奏しか流れていなかったがやっと歌が入ってきた。
「・・・・・・!!」
勇馬はその歌声を聴いて思わず目を見開いてしまった。
(こんな歌・・・・・聴いたことない・・・・・)
その歌声の持ち主は突飛出て歌が上手いというわけでもなかったが、勇馬はあるはずのない心が震えた。
勇馬は人混みで見えない彼の顔だけでも見ておきたいと思って人混みを掻き分けて前へ出た。
そして勇馬がぷはっと顔を上げると、彼と目が合った。
「っ!!!」
彼に微笑まれた勇馬はあるはずのない心臓が飛び上がった。
勇馬は一目惚れしていたのかもしれない。
自分よりはるかに背の低い彼。勢いのある男らしい声で男とわかっていたが、顔はとても可愛らしくて女の子に見える彼。
動き回る度に揺れる綺麗な金髪の髪。
そして、自分と合ったコバルトブルーの輝く大きな瞳。
すべてが美しく、輝いていた。
「・・・・綺麗だ・・・・」
知らないうちにそんな言葉が出ていた。
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