うた☆プリ

□surpris☆party!!
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早乙女学園の一室。
『ガチャ』と嶺二が扉を開くと・・・


surpris☆party!!


パンッ!!とクラッカーの音が部屋全体に鳴り響いた。
「わぁ!!」
嶺二はオーバーなリアクションで本当なのかわからないが・・・とりあえず驚いた。
「あははっ!嶺ちゃんって相変わらずオーバーリアクションだね!!」
と、クラッカーを鳴らした一人。嶺二のマスターコース後輩の一十木音也が笑いながら言った。
すると、もう一人の後輩のトキヤが
「あまり驚いていないようで。折角用意したっていうのに・・・」
と、ブツブツ言っていた。
それを聞いた嶺二は
「いやだな〜トッキー。ホントに驚いてるよ。ただ僕は昔からオーバーリアクションなだけだよ〜」
と、自分でも自覚していたようだ。
「ま、今日は嶺ちゃんのための誕生日会なんだし中入って♪」

誕生日会も盛り上がってきた頃、突然音也が話し出した。
「そういえばね!この会はトキヤが提案してきたんだよ!!」
「・・・っぶ!!!・・・お、音也!?」
「照れないでよトキヤ。でね!トキヤが〜」
「音也・・・・・」
「うわっ!止めて!トキヤ、セクハラはだm」
「何か言いましたか・・・・?」
「い・・・いだい!!トキヤ、ごめっ」
「・・・ははは・・・」
嶺二はそんな二人のやり取りを見て笑っていたが、心のどこかに嬉しくてたまらない自分がいた。

音也が疲れて寝てしまった頃。
「ねぇ、トッキー。」
「はい?」
「今日は・・・ありがとう」
「・・・・・?」
急のことにトキヤの頭はついていかない。
「トッキーが僕の誕生日を自分から祝ってくれるなんて・・・嬉しくってさ」
「・・・寿さん・・・」
「トッキー・・・いや、トキヤ。やっぱり好きだな」
「っ!?」
「キス・・・してもいい?」
「え・・・・」
ぐぐぐ・・・と嶺二はトキヤに近づき、互いの唇が触れ合う瞬間・・・・
「あっ!!!!!嶺ちゃん、抜け駆けずるい!!!」
「・・・・っ!!音也!?」
「お・・・おとやん!!」
音也はくっついている二人に飛び乗るようにベッドから飛び降りた。
「わわ!おとやん、あぶなっ・・・うぶっ」
「こら!音也、離れなさいっ////」
こんな日常のようなことでも、この日は嶺二にとって大切な、大切な一日となった。

                                      〜END〜
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