デュラララ

□宝物
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Side.正臣

今日は臨也さんの誕生日。
って言っても、別に何もない。・・・ないはずなのに、なんかモヤモヤする・・・・。
一体俺、どうしちゃったんだろ?

はぁ・・・。
今日に限って臨也さんは外での仕事だし・・・・。
って。って!?
今、俺なんて思った!?今日に限って!?何言ってんだよ!別にあんなヤツいなくたって・・・
・・・・はぁ、ケーキでも買ってやろうかな?
・・・・は!な・・・なんて・・・って、こりゃもう末期か?
どうして、好きになっちゃったんだろ・・・?

Side.臨也

今日は俺の誕生日だけど、正臣君覚えてるかな?
まさか祝ってくれたりは・・・しないよなぁ。
俺、自惚れすぎか?
でも、あんな可愛い態度はそうとしか思えないし・・・。
はぁ・・・・。まったく、正臣君も素直じゃないからなぁ。

Side.正臣

結局ケーキ買って来ちゃったし・・・。
ご飯もいつもより頑張ってつくったし。
・・・早く帰って来ないかな。

Side.臨也

「ただいま〜」
俺がドアを開けると、前にはモジモジしながら俺の帰りを待っていた正臣君がいた。
・・・可愛い・・・
「お、おかえりなさ、い・・・///」
俺がじっと見つめていると・・・
「あ、あの!ご、ご飯食べます!?」
と、少しひっくり返りそうな声で正臣君が言った。
「うん。じゃあ頂くよ」

Side.正臣

ご飯を食べ終わって臨也さんはテレビをいつも通りつまらなそうに見ている。
今だ。言うんだ、俺!
「あ、あの、臨也さん!?」
ぎゃーーーーーー!変な声出たーーー(泣)
「なに?正臣君」
「あの、け・・・ケーキ買ったんすけど、食べます・・・・?」
「えっ・・・」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
やっぱり駄目だったぁぁぁぁぁ!!!!!
「い、いらないなr」
「いるよ!」
「へっ?」
「いるってば!ありがとう、正臣君」
・・・わ、笑った・・・って、いつものことだろっ!!
でも、いつもの笑いとは違う気が・・・。
「ねぇ、正臣君。」
「はい?」
「おめでとうって言って欲しいな?」
「え・・・。お、おめでとうございます臨也さん。」
なんだろ、急に
「うん。好きだよ?正臣君」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「いや、だから。好きって言ってんの。愛してる」
「ぇ・・・・・」
「顔、真っ赤だよ?w」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
な・・・何言ってんだ!?こいつ!!
「正臣君は?」
「はい?」
「俺のこと好き?」
なんだ、この余裕の笑み・・・・まさか、バレてた!?

Side.臨也

「俺のこと、好きなの?」
「・・・・・・・・・・・・はぃ・・・・・・・////」
「そっか」
「臨也さっ・・・」
そして俺の宝物にキスをした。





やっと見つけた俺の宝物。
もう離さないし、離れないでね?
宝物という名の正臣君?
今日は今までで一番幸せな誕生日だ。
きっと一生忘れることはない。
君も俺も、ね。


                        ☆END☆
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