デュラララ

□予定
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「あっ!もう時間だ!」
「・・・えっ・・・」

そりゃそうだ。『恋人』じゃあるまい。
相手の予定なんて知ってるワケがない。
・・・つーか・・・いちいち予定なんて言うワケねぇよ・・・。
『恋人』じゃあ・・・あるまい・・・。
俺はただの知り合い?・・・じゃなかったら・・・なに?

午前10時
俺は昨日から臨也さんの家に泊まっている。今日は帰るつもりだったけど・・・なぜか留守番をしている。臨也さんは忙しいから俺が起きた時には既に仕事に行っていた。
・・・だが、机に置いてあったこのメモのヤローのおかげで俺はまだ帰れない。

午後5時
「ただいま〜♪」
臨也さんが帰ってきた。
「・・・おかえり・・・・なさい」
思ってたより早かったな。正直・・・嬉しい・・・。

話しているうちに時間が経ち、とある事件が起こった。
「あっ!もう時間だ!」
・・・は・・・?
「え・・・なんの・・?」
え・・・?・・・え?え?
「ん?仕事のだけど?・・・あ。言ってなかったかぁ〜」
「・・・ぇ・・・」
止まった思考でも自分が小さく声を発したのがわかった。
「・・・正臣君?・・・・って、なんて顔してんの・・・?」
え!?俺、今どんな顔してた?変な顔??
それさえもわからなくなっていた。
「・・・はぁ」
え・・・?なに?呆れた?俺のこと・・・・嫌いになった?
「そんな顔されたら・・・」
そう言って臨也さんは携帯をいじり出した。
「ちょ・・・なにして」
「仕事。キャンセルしたから。正臣君のせいだよ?」
「ご・・・ごめんな・・・さっ」
どうしよ・・・俺、なんかした・・・?
「泣かないで。俺が仕事行っちゃうのが嫌だったんでしょ?」
あ・・・・・・
「なんで・・・・」
「あはは。見ればわかるよ。すごい不安そうな顔してたもん、正臣君。」
・・・俺、そんな顔してたんだ・・・
「そうだ!ねぇ、正臣君。これからは予定とかぜ〜んぶ言うからね。もう正臣君を不安になんかさせないよ。」
「・・・臨也さん」
「・・・なんで泣くの!?・・・人ってわっかんないなぁ〜。これだから人ラブ!てか、正臣君ラブ!」
「ちょ・・・臨也さん!しーっ!!」
臨也さん、なんだかんだ言って俺に優しい。
・・・俺だって・・・
「俺だって、臨也さんラブです!」
「・・・いうねぇ・・・正臣君。俺は正臣君ラブ×2だよ!」
「じゃ、俺は臨也さんラブ×10ですっ!」
「あははは!」
・・・臨也さん、俺はもう貴方から離れられないかもしれません・・・・

「まっさお〜みく〜ん!」
「なんですか?」
「今月の予定だけど・・・あ!まず今日はこれから仕事で夜はちょっと出かける予定があって〜・・・・・・・・」
「・・・。いい加減・・・予定言うのやめてくれませんか?ウザいんですけど」
「なぁに言ってんの。言ったのは正臣君でしょ?」
「言えとは誰も・・・言ってません!!」

はぁ・・・・やっぱり疲れるかも・・・

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