誰もが望む未来
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そしてここは
グレイ・ターミナル
ドカァ･･･ン!!!
『おふっ･･･』
気絶してから
どれだけ経ったのだろうか
大きな音がして目を覚ました
『いっ･･･』
殴られた腹が痛い
『あんにゃろ･･･女の子の腹をなんだと思ってやがる･･･!!』
「なんとも思ってなくて悪かったな」
『！？υ』
縛られてはなかったものの
不意に声がしたので
顔を上げると
そこには正真正銘
○○を殴った人だった
『ちょっとアンタねェ･･･!!!』
そう言おうとした瞬間
ドカッ!!!
鈍い音がしたと思ったら
飛んできた生暖かいもの
それが血だと気がつくまで
そう遅くはなかった
「･････････!!効いた!!」
『え??』
○○の後ろを見ながら
殴ってないやつがそう小さく叫んだ
するとその後ろから
「海賊を怒らせるモンじゃねェ･･･ウチのブルージャム船長はそりゃあ人でなしなんだ･･･」
低い声がそう言ったと思ったら
今度は子供の悲痛な声が
部屋中に響いた
「ぎゃあああああ!!!痛ェよォ〜〜!!恐ェよォ〜〜!!!助けてくれ〜〜〜!!!!」
それはまたもや
聞いたことのある声で
振り向くとそこには
ロープで吊るされ
血を流し、涙を流して叫んでいる
ルフィの姿だった――
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